- 工場設立以来、750台以上のスピードマスターSM52、SM74、CD102を中国で販売
- 青浦工場製スピードマスターSM52/SM74の10%以上をアジアパシフィックに輸出
- 卓越したコストパフォーマンスと印刷品質で高い評価を獲得
ハイデルベルグ社(本社:ドイツハイデルベルク市、会長兼最高経営責任者:ベルンハルト・シュライヤー)は、昨年9月、上海近郊にある青浦(チンプー)工場に第3工場を竣工し、生産エリアを約45,000平方メートルに拡張しました。現在、同工場では標準仕様のオフセット印刷機と折り機を製造しています。
中国はハイデルベルグ社にとって、単独では今や世界最大の市場となっています。青浦工場の拡充によって、ハイデルベルグ社は中国が秘める多大な可能性を掘り起こすと同時に、中国市場における素晴らしい地位を確立することができました。
750 台以上の印刷機と700 台以上のスタール折り機を中国市場で販売
2005 年の設立以来、青浦工場は合計で750 台以上のスピードマスターSM52-4、ハイパイルデリバリ付きのスピードマスターSM74-4、そしてスピードマスターCD102 を出荷しています。
2012 年1 月には100 台目のスピードマスターCD102 が中国のお客様に納入されました。スタール折り機KHC66/78 も、中国市場で700 台以上を販売しています。また中国のみならず、
アジア太平洋地域の成長市場や南アフリカに向けた印刷機(菊四裁および菊半裁サイズ)の輸出も増加しています。現在の輸出比率は全体の約10%ですが、この数値は伸び続けています。
特にオーストラリア、インド、インドネシア、日本、マレーシア、タイ、シンガポールには、ハイパイルデリバリ付きのスピードマスターSM74-4 やSM52-4 が多数輸出されています。
これらの印刷機は、卓越したコストパフォーマンス、高い信頼性と印刷品質、そして充実したサービスによって、各国のお客様から高く評価されています。
ハイデルベルグ社の取締役会メンバーで製品担当のシュテファン・プレンツは次のように語っています。
「今では中国で販売しているハイデルベルグ機の3 台に1 台が、青浦工場で製造されるようになりました。近隣のアジア太平洋地域や南アフリカなどへの輸出も拡大を続けています。
ハイデルベルグ社では、青浦工場が持つ高い生産能力を背景に、新興市場の大きな可能性をこれからも引き出してゆくつもりです」
青浦工場は、ドイツのウィスロッホ、アムシュテッテン、ブランデンブルク、ライプツィヒ、ルートヴィヒスブルク、およびスロヴァキアのノヴェメストを含むハイデルベルグの生産拠点のひとつです。
現地での部品調達比率は徐々に上がっていますが、すべての生産プロセスと品質基準はハイデルベルグ社が定めた世界標準に則っています。
ハイデルベルグ社は、欧州および日本に拠点を置く印刷機メーカーのなかで、中国に自社工場を持つ唯一の企業です。現地では約500名の従業員を擁し、年間で約1,000台の印刷ユニットを製造しています。
100 台以上のスピードマスターCD102 を中国市場で販売
スピードマスターCD102は中国市場のベストセラー機です。2010年に青浦工場で製造を開始して以来すでに100台以上を販売しています。最近では旭日源印刷において、CD102の4色機が稼動に入りました。
当初、最高経営責任者であるWangZhen氏は中国製印刷機の品質を疑問視していましたが、要求度の高い仕事で印刷テストを行った結果、その考えが杞憂にすぎないことが明らかになりました。
現在、中国製のCD102は、既にあるドイツ製CD102と何ら変わることのない柔軟性と安定性を発揮しています。同社は約100名の従業員を抱える中規模印刷会社で、一般商業印刷およびパッケージ印刷全般を扱っています。
また同社ではCD102 を筆頭に、ウィスロッホ工場で製造された印刷機を合計3 台使用しています。
アジアパシフィックではスピードマスターSM52/SM74 の標準機を多数販売
ハイデルベルグ社は、青浦工場から多くのスピードマスターSM52/SM74 の標準印刷機をアジアパシフィックのお客様に輸出しています。
青浦工場で初めて製造されたスピードマスターSM52-4は、タイのゴールデンメダル・プリンティング社に納入されました。
デジタル印刷会社である同社では、デジタル印刷業務を補完するオフセット印刷機として、SM52-4がショートランの仕事をコスト効率よく処理しています。
同じくタイでは、ローングシリ出版に、中国製のハイパイルデリバリ付きスピードマスターSM74-4が導入されました。このSM74 はタイでの第1 号機となりました。
同社では昨年、スープラセッターA105 を導入し、今回SM74 の他にポーラー断裁機115XC、ならびにプリネクト プレスルームマネージャーを入れることで、高品質印刷会社への第1 歩を踏み出しました。
そして、バハギア印刷はマレーシアのボルネオ市場におけるトップ企業です。同社では、すぐれた印刷品質と高い信頼性を評価して、他社の印刷機に代えてハイデルベルグ社のハイパイルデリバリ付きスピードマスターSM74-4を導入しました。
マレーシアの首相府でも、ハイパイルデリバリ付きスピードマスターSM74-4とスープラセッターを含む印刷ソリューション一式導入しています。
さらにマレーシアに本社を置くティンギ印刷も、今回初めてスピードマスターSM74-4を導入しました。これまで印刷機はすべて中古機を使用していたのですが、今回のSM74-4は、同社にとって初めての新台となりました。いずれもすべて青浦工場から出荷された印刷機です。
また、日本でも岐阜県の丸理印刷株式会社が、中国製のハイパイルデリバリ付きスピードマスターSM74を購入しました。1946年創業の同社はカタログ・チラシをはじめとする一般商業印刷を手がける総合印刷会社ですが、近年ではWebtoPrintの分野にも事業を拡大しています。
印刷設備としては、すでにハイデルベルグ社のスピードマスターSM102 両面兼用印刷機、SM52、SM52 アニカラーを有していますが、今回のSM74 についても、これまでの印刷機同様、その品質と信頼性を高く評価しています。