- インクジェット技術を基盤としたビジネスパートナーとの共同事業「シナージェティクス戦略」を推進
- 商業印刷/パッケージ印刷分野に向けた新製品を発表
- 「シナージェティクス戦略」をバックアップする諮問機関を設立
- 3 次元物体への個別印刷が可能な4D 印刷ソリューション「ジェットマスターディメンション」を発表
- デジタル印刷システム・ライノプリントC 、プリネクトワークフロー、さらにはマルチチャネルパブリッシングソフトウェアで新しい市場分野への参入をサポート
ハイデルベルグ社(本社:ドイツ、ハイデルベルク市)は自社のデジタル印刷機ラインとソフトウェア製品ラインを拡張するために、デジタル部門におけるビジネスパートナーとのコラボレーションを積極的に推進しています。
市場が求める将来的な要求を先取りする理想的なソリューションを持つ新製品を投入することで、この分野での急速な拡大を計画しています。
ビジネスパートナーとの共同事業「シナージェティクス戦略」を推進
インクジェット技術に焦点を絞って、数多くのビジネスパートナーと協働する「シナージェティクス戦略」を展開することで、ハイデルベルグ社は商業印刷/パッケージ印刷市場に向けた新しいデジタルソリューションの開発を推進しています。
「シナージェティクス戦略」の目的は、ハイデルベルグ社の品質基準に見合う高品質で信頼性の高い産業用インクジェット印刷システムを共同開発し、斬新なアプリケーションと共に印刷企業に提供することです。
ハイデルベルグ製品の責任者・取締役のステファン・プレンツは次のように語っています。
「私たちは印刷業界の内外でインクジェット技術が新しいアプリケーションの推進力になるものだと考えています。それが当社とビジネスパートナーのノウハウを組み合わせて、統合化の進んだシステムを開発しようとしている理由です。
そして何よりもまず、私たちがビジネスパートナーと共に目指していることは、インクジェット技術の品質を改良して、この技術に対するユーザーの信頼を獲得することです」
「シナージェティクス戦略」の最初の成果となる、ラベル印刷用技術を今秋公開予定
「シナージェティクス戦略」の製品プレゼンテーションは今秋に予定されています。発表するのは、フレキソ印刷とインクジェット技術を融合した新しいラベル印刷機です。
富士フイルム株式会社のインクジェット技術をベースにしたデジタルインライン印刷システムを、ガルス社のラベル印刷機に組み込み込んだ、コスト効率にすぐれたソリューションで、少部数、あるいはバリアブルのラベル印刷市場を対象にしています。
ハイデルベルグ社のデジタルビジネスユニットの責任者であるジェイソン・オリバーは、このシステムについて次のように語っています。
「現在、デジタル方式で印刷されているラベルは全体の5%に過ぎません。しかし、この分野では、少部数の仕事やバリアブル印刷の仕事を、コスト効率良く処理できる融通性に富んだ印刷ソリューションを求める声が高まっています。
私たちはビジネスパートナーである富士フイルム株式会社、ガルス社と協働して、これらの需要に完全に対応できる印刷ソリューションをご覧いただく予定です。商業印刷を対象としたアプリケーションはその次のステップになるでしょう」
商業印刷/パッケージ印刷市場向けの新製品を開発
ラベル印刷機の開発と共に、ハイデルベルグ社と富士フイルム株式会社はインクジェット技術を基盤にした、印刷会社の高い要求に応えられるプロ用の新しいデジタル印刷機の開発に着手しました。
この製品は商業印刷/パッケージ印刷市場の両方を対象としたものです。電子写真技術をベースにしたデジタル印刷機(トナー方式デジタルPOD)が成熟期を迎えているとは言え、高品質で生産性の高いインクジェット方式の枚葉印刷システムはまだ市場に紹介されはじめたばかりです。