ハイデルベルグ・ジャパン株式会社(代表取締役社長:水野秀也)は、2015年2月から、印刷会社向けにクラウド型のWeb受注システム「”P”Cloud」の販売を開始します。この「”P”Cloud」は、電話やFAX、メールなどで行われている印刷物の増刷注文をWeb化するクラウド型の受注システムです。
少ない初期投資で営業効率を上げるクラウドサービス
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によると、日本国内におけるネット通販の市場規模(2013年)はB to Cで11.2兆円(前年比17.4%増)、B to Bで186兆円(前年比4.4%増)と毎年大きく拡大しています。そのような状況のなか、ホームページやSNSなどのWebメディアをビジネスに活用してゆくことは、必要不可欠になってきています。
たとえば既存顧客を対象とした印刷ビジネスの一部(増刷注文や名刺など)をWebで行うことは、お得意様の囲い込みや受注案件の取りこぼしを防ぐことにつながります。「営業マンに電話しても、なかなかつながらない」「電話だと聞き間違いがある」「メールだと返事が遅い」といった不満や不安を解消して、顧客の満足度を高める効果もあります。
印刷会社の営業マンも新規顧客の獲得や提案型営業など、本来、取り組まなくてはならない受注促進活動に、より多くの時間をかけられるようになります。
B to BのWeb受注システムを自前で構築する場合、大がかりなシステム構築となり、高額な設備投資になることもあります。その点、この「”P”Cloud」は、クラウド型のため、少ない初期投資費用と月額利用料でWebによる受注窓口がつくれるのが特長です。
さらにハイデルベルグのプリネクトプリプレスマネージャーを導入済みのお客様であれば、「”P”Cloud」の受注情報から生産指示データを生成して、各工程に自動的に転送できます。刷版の自動出力はもちろん、リコーのデジタル印刷機を接続すれば、印刷・加工まで完全な自動生産が可能となります。
またJSPIRITSのプリントサピエンスに「”P”Cloud」の受注情報を取り込んで活用することもできます。
この「”P”Cloud」は「ホームページをもっと活用したい」「Webの受注窓口が欲しい」「増刷の仕事が多く、効率化を図りたい」「営業効率をもっと上げたい」「既存顧客との関係を強化したい」「将来の自動化に備えたい」といった印刷会社の様々な課題を解消するクラウドサービスです。
“P”Cloudの主な特長/機能
【”P”Cloudの特長】
- 顧客別に分かれた専用ショッピングサイトに、名刺や伝票、チラシ、カタログなどを商品として掲載可能。お客様が注文すると社内メールで即座に確認でき、すぐに生産に取りかかれます。
- お客様はIDとパスワードを入力するだけで、自社専用のショッピングサイトにログインでき、24時間いつでも、どこからでも印刷物を発注できます。発注履歴の確認や管理も容易です。
- 名刺作成用の入力編集ツールを搭載。お客様はテンプレートにテキスト(名前、部署、役職名など)を自由に入力・編集して発注できます。
- プリネクトと連動すれば、生産の自動化が可能。刷版の自動出力からデジタル印刷機での自動出力、基幹システムでの受注情報の活用などが可能となります。ただし別途プリネクトプリプレスマネージャー(ハイデルベルグ社製)、デジタル印刷機(リコー社製)、プリントサピエンス(JSPIRITS社製)が必要です。
※「”P”Cloud」はPrinect+Cloudを意味する名称です。
【”P”Cloudの基本パッケージ内容】
1)共通基本画面のデザインレイアウト×1種類(会社ロゴ、問い合わせ先などは変更可能)
2)商品内容/商品カテゴリーは自由に設定・登録・削除が可能。
例)名刺/フライヤー・リーフレット/冊子
3)名刺作成用入力編集ツールを搭載(お得意様ごとにレイアウトを作成可能)
4)①お客様IDの登録 ②会員パスワードの登録 ③発注履歴管理 ④リピート発注 ⑤受注管理 ⑥注文検索 ⑦受注登録 ⑧定型作業指示書出力 ⑨受注受付メール発信(お客様返信/社内送信)
5)10GBまでのデータ領域を確保
【”P”Cloudの月額利用料】
3年契約の場合:49,800円(税別)
単年契約の場合:69,800円(税別)
※初回のみスタートアップパッケージ700,000円(税別)のご購入が必要です。このスタートアップパッケージには下記の費用が含まれています。
①初期設定費用 ②ドメイン取得費用 ③HTTPSサーバー証明書取得費用 ④VPN通信ソフト ⑤管理プログラム一式 ⑥マニュアル