おはようございます!
J-Connectでは「営業」視点の記事があまりないことを受け、先日、第1弾記事を掲載いたしました「印刷営業が喜ぶ両面印刷の知識」シリーズの、本日は第2弾記事です。
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・印刷営業が喜ぶ両面印刷機の知識Vol.1 – お客様が求める多様性
ご存じの方も多いですが、ハイデルベルグの両面兼用機は反転機構を採用しています。そして、その結果として次のようなアドバンテージが生まれます。
「両面で印刷品質を損なわない」
印刷にはつねに多くの変動要素が存在し、かつ対象物(用紙)が高速で移動します。さらにミクロレベルの精度で印刷品質を保つ事が印刷機には求められる中で、それらの実現に反転機構は大いに役立ちます。
例えば、全てのユニットでインキング/湿し水装置が同一方向に作用する事も、そのひとつです。先刷り面/後刷り面で条件を揃える事が、両面の印刷品質確保につながります。
また、先刷りユニットで、印刷面がシリンダー表面に向かって重力の影響を受けることがありません。
先刷り面と後刷り面の間に乾燥装置がある場合は、乾燥装置までの用紙搬送においても同じことが言えます。キズ・コスレ・インキの取られを抑止し、この点も高い印刷品質を維持するための大きなアドバンテージとなります。
「薄紙から厚紙まで、一台の印刷機で両面印刷が可能」
反転機構の採用により、先刷り面と後刷り面のシリンダーが同じ高さに存在できます。つまり、先刷り面から後刷り面に移行する際に高低差がありません。
薄紙・厚紙兼用の両面印刷では、この点が大きなアドバンテージとなります。
用紙厚の対応性を拡大する為には、シリンダー間のギャップ調整がキーとなるからです。高低差が無く、かつ用紙に応じてドラム形状が最適化される技術を組み合わせる事により、0.03mm~0.8mmという圧倒的なレンジで用紙搬送が可能になります。
ハイデルベルグの薄厚 “兼用” 両面印刷機、そのアドバンテージを感じていただけたでしょうか?
次回は、それらをスムースに行うための操作性をご紹介します。