おはようございます!
今日は皆さんが普段疑問に思っていらっしゃるのではないかと思うハイデルベルグの折り機 “スタールフォルダーシリーズ” の名前の頭にあるTiとか、THとか、KH、それからその後にある56とか82といった数字、これは一体何を意味しているのかについて解説させて頂きます。
まずは、THから
頭文字のTは、ドイツ語のTache(タッシェ)から来ており、タッシェとは折り機の羽根の意味です。このTが付く機械は、すべて羽根折りの機械です。羽根折りの機械の中でも、TH機はハイエンド機。メーラー等のカスタマイズが選択可能です。又、フィーダーの見当装置は エアバキュームを利用したエアーストリームテーブルが採用され、薄紙対策にも貢献しています。
次にBH
頭文字のBは、英語のBuckle(バックル)から来ており、このBの付く機械は、羽根折りの機械の中でも、経済性を重視した機械です。メーリング等のカスタマイズは出来ませんが、簡単な糊付装置・観音装置やオートメーション機能は付けられます。フィーダーは、THで採用されているエアストリームではなく、マーブル機構(ボールタイプ)で見当を出します。
KHのKは
ドイツ語のKombination(コンビナシオン)から来ており、羽根折りとナイフ折りのコンビネーション折り機です。KH機はハイエンド機で、フルオートメーションが選択可能で、エアストリーム機構が付いています。
CHのCは
英語のCombination(コンビネーション)から来ています。羽根折りとナイフ折りのコンビネーション折り機の中でも、経済性を重視した機械。BH機同様に簡単な糊付装置・観音装置や平行折り部のオートメーション機能は付けられます。フィーダー部はエアストリームではなく、マーブル機構で紙を移動します。TH/KHで採用されているエアストリームではなく、BHで採用されているマーブル機構(ボールタイプ)で見当を出します。
それでは、TXは?
はい、いい質問です。Tは、羽根折りの機械ですよね。そして、XはPFXフィーダー、つまり用紙を枚葉印刷機のように刺身状にフィードするフィーダーがついた機械です。Xはついていませんが、TH82-Pや、KH82-Pでも採用されています。
そして、最後にTi。
小さい i のついたこのシリーズは、小型の折り機を表します。能書・マニアル等の製作に利用されます。
それでは、TH、BH、KH等のアルファベットの後につく数字は?
数字は最大用紙幅の寸法で、機械のサイズを表しています。サイズの種類は、36, 52, 66, 78, 82, 96の6種類。
ちなみに、36, 52サイズはTi、56, 66,78,82サイズはBH, CH, TH、KHを、82、96サイズはTXが選択可能です。
最後に、数字の後に時々Pがある機種を見かけると思いますが、これは、PFXフィーダーを採用して高安定給紙・高生産が可能な折り機で、PerformanceのPです。高速機のシンボルです。