1月25日の記事で、ハイデルベルグサブスクリプションに含まれる、コンサルティングについてインタビューをご紹介しました。(過去記事はこちら)
このインタビューに引き続き、今月はプリネクトワークフローのエキスパート 山本氏にインタビューをしました。
J-Connect編集部
早速ですが、「プリネクトコンサルティング」について、教えてください。
山本
プリネクト カスタマーサクセスマネージャーの山本です。
私たちは実は10年以上前から、コンサルティングをお客様にご提供しています。プリネクトをご導入いただく際に、業務フローを見直す機会が多くありますので、コンサルティングへのニーズは常にありました。
特に経営者や管理職の方からは「細かいオペレーションがわからないので自社が適切かわからない」「他社に比べてデジタル化が遅れているかどうか見て欲しい」というご要望を多く頂きます。
現在私たちは、この流れを引き継いで、新しく「プリネクトポテンシャルアナライズ」というコンサルティングプログラムを製品化する準備をしています。
J-Connect編集部
では、新しいコンサルティングプログラム「プリネクトポテンシャルアナライズ」について、詳しく教えてください。
山本
「プリネクトポテンシャルアナライズ」はお客様の改善できる可能性を数値化し、見える化します。それは印刷工程だけではなく、営業や生産管理、プリプレス工程などのお客様の業務フローを我々がお客様と一緒に分析し、どれくらい改善のポテンシャルがあるのかをお客様にレポーティングします。
J-Connect編集部
名前に「プリネクト」が含まれていますが、新しいプリネクト製品ではないのですね?
山本
はい(笑) 私たちプリネクトチームはプリネクトを販売するだけではなく、業務フローやカラーマネージメントについての経験があります。その経験をコンサルタントという製品に活かしたいと考えています。
J-Connect編集部
具体的に、どのようなコンサルティングをするのでしょうか?
山本
お客様と一緒にまずは現状を確認します。ハイデルベルグのグローバルで用意している評価項目を使い、現状を評価し、点数を付けています。各工程について客観的に評価をしていくんですね。もちろん、結果が良いことに越したことはありませんが、その場合は、改善するポテンシャルが低いということになります。点数が低いカテゴリーについては、「これから解決することがたくさんありますね」という客観的な評価をすることができます。
例えば、「自動面付け何割程度導入されていますか?」「ジョブの進捗をリアルタイムに確認できますか?」という質問について、10段階で評価をしていきます。
参加された皆さんと意見交換をしながら、最後に当社から改善のご提案をさせて頂きます。
J-Connect編集部
コンサルティングに参加されたお客様の感想はいかがでしたか?
山本
トライアルに参加いただいたお客様からは、「外部から指摘されて気付いた」、「製造コストが見える化されて良かった」、「営業のDX必要だと感じた」というような感想をいただきました。
お客様の中でも、日々課題を認識していながらも、現場での話し合いだけでは解決への糸口がなかなか見つけられないということも多々あります。経営者の方を含め、会社のすべての関係者が集まって話し合いを進めることで、スピーディーに実行できるという効果はあると思います。
J-Connect編集部
お客様への改善提案はどのように行っているのでしょうか?
山本
トライアルのお客様では、予定組を改善したいというご要望がありました。一日にスケジュールを何回も更新して、印刷して壁に貼るという作業も、やり方を変えるだけで大きなコスト削減が可能です。また時にはプリネクトの機能を使えば格段に効率がアップします。トライアル後に予定組のデジタル化をスタートしようという話になり、次のステップの話が進んでいます。
J-Connect編集部
「ポテンシャルアナライズ」が正式にローンチされるのはいつでしょうか?
山本
コンサルティングへのニーズは高まっていますので、今後はまず、プリネクトをお持ちのお客様にご利用いただけるように、製品化の準備を進めていきたいと思います。
まだトライアル期間ですので、正式なローンチまでには、お客様とテストを重ねていく必要がありますが、将来的には、現在プリネクトをお使いでいない方にも、ご提案させていただきたいと思っています。まだ準備をしているところですが、引き続きプリネクトコンサルティングにご期待いただければと思います。
J-Connect編集部
ありがとうございました!