おはようございます!
今日はハイデルベルグ本社のホームページで紹介されているエキスパートトーク、第2弾。”Expert Talk Prinect Image Control 3:Measuring color and detecting image defects in a single pass.”をご紹介します。どうぞ!
プリネクトイメージコントロール3 :
ワンパスで測色、絵柄不良を検出
従来は、印刷する正確な色の値を維持し絵柄の不良を回避するには、2つの装置もしくは2つの手順を必要としていました。が、プリネクトインプレスコントロール 3の測色システムなら、一回で、しかも簡単にそれを実現できます。
プリネクトインプレスコントロール 3は、これを分光光度測定と絵柄不良検出を組み合わせ、1回のパスで行います。これは世界でもユニークであるということだけでなく、時間とコストを節約できるということでも大変重要です。
スクラッチ、ヒッキー、汚れなどの絵柄の不良はあってはならないものであり、苦情につながります。パッケージ印刷会社はランダムチェックで対応できますが、これまでは、色と印刷の絵柄に対して完璧な品質を提供する2つの標準以下のソリューションから選択するしかありませんでした。絵柄の不良を検出するために特別に導入された補助装置、またはこの目的のためにアップグレードされたオンラインの色測定システムです。しかし、多くの時間を要したり、2番目の測定プロセスが必要です。 1つの代替手段はインラインの検査システムです。これらは各用紙上の最小の不良さえも検出しますが、印刷ジョブ全体の完全な検査が必ずしも絶対に必要なわけではありません。
「飲料や化粧品などの多くのプレミアムパッケージでは、4ポイントの小さな文字でカンマが欠落していることは、完璧さや色の正確さなどパッケージ全体の印象ほど重要ではありません。ランダム制御測定は、通常、これに完全に適しています。」と、色測定技術のプロダクトマネージャーであるバーンド・アターは言います。そこで、「オフライン検査」の選択肢を備えたプリネクトイメージコントロール3の出番です。
制御測定あたり最大5分の時間節約
プリネクトイメージコントロール3は、他のシステムには不可能なことができます。用紙全体を光学的にスキャンすること。この機能により、色と不良の両面で、印刷絵柄の制御に関して優位に立つことができます。「印刷された用紙は1回だけの測定で済みます。これは、2回目の測定が不要、つまり用紙を別の場所に移動することが必要ないことを意味します。時間の節約は、75 cm x 106 cmサイズで1枚あたり2~5分です。」とアタ―は説明します。
これに加えて、不良分析は別のコンピューターで実行されます。これは、絵柄不良の検出と色の測定を並行して実行できることを意味します。 プリネクトイメージコントロール3は、このために測定データを検査ソフトウェアに転送します。ソフトウェアがバックグラウンドでの絵柄不良検査を処理している間、プリネクトイメージコントロール3はすでにフルスピードで25秒以内に次の印刷用紙をスキャンすることができます。
小さな不良も確実に検出
アタ―が強調する2つ目の重要なベネフィットは、用紙の前から後までの印刷絵柄を非常に正確に測定できることです。「プリネクトイメージコントロール3は200dpiのスキャンを生成します。 5,000万の測定ポイントを備えたこの非常に高い解像度は、用紙全体の完全な本当の色絵柄制御を確実にするだけでなく、印刷絵柄の各リピートに対して高い検査品質を実現します。」
PDFファイルやOKシートとの比較
印刷絵柄に不良が検出されると、すぐに印刷機のウォールスクリーンに表示されます。オペレータは、マウスをクリックするだけで、スキャンした用紙をプリプレスのPDFファイルと比較するか、事前に準備したOKシートまたはフルシートプルーフと比較するかを決定します。この選択肢は、最大限の柔軟性を提供します。印刷ジョブ内で切り替えることも可能です。
絵柄不良のレポートは、毎検査ごとに作成されます。これは自動的に保存され、プリネクトイメージコントロール3で生成された生産の最適化を目的とする色のレポートといっしょにジョブの最後に評価することができます。
調整可能な品質管理精度
このソリューションは、プリネクトプレスセンターのウォールスクリーンまたは別のスクリーンで便利に操作できます。必要な参照データは、デジタルのプリネクトワークフローを介して自動的に提供されます。もちろん、他の一般的なパッケージ印刷ワークフローシステムへの統合も可能です。特に注目すべきは、オペレータが用紙を再度スキャンすることなく検査精度を調整できることです。これは、重要なモチーフや貧弱な原反を扱わなければならない時に、時間的に非常に有利になることを意味します。
オペークホワイトのコントロールとカラーアーカイブも
印刷会社にとって他にも有益な機能があります。たとえば、プリネクトイメージコントロール3は、全く通常のプリントコントロールストリップを使用しながら、オペークホワイトを測定および制御する機能を提供する市場で唯一の色測定システムです。 「フィルムまたはアルミニウムでコーティングされた段ボールに印刷する際、オペークホワイトと有彩色を確実に制御することで、ジョブごとに400~500枚のヤレを簡単に節約できます。」とアタ―は説明します。
プリネクトイメージコントロール3のユーザーは、PantonePLUS®、HKS、およびFOGRA51-52 / PSOのカラーテーブルにも無料でアクセスできます。 プリネクトプロダクションマネージャーのセントラルカラーデータベースへの接続もあり、新しい色を、CxF形式でアップロードできます。カラーデータは、社内のすべてのユーザーがすぐに利用できます。
マウスをクリックするだけで後付け可能
「オフライン検査」は、オプションを有効にするだけで、すばやく簡単に後付けできます。 「オフライン検査」は高品質のソリューションであるだけでなく、イメージコントロール3の高価な補助コンポーネントが不要なため、パッケージ印刷の効率的で信頼性の高い検査のための安価なソリューションでもあります。」とアタ―は締めくくりました。
プリネクトイメージコントロール3、また、その他オフセット印刷の色管理、検査等について、ご質問等ありましたら、遠慮なく、ハイデルベルグ・ジャパン (03-5715-7374) までお問い合わせください。
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