おはようございます!
プラットフォームのアップグレードで投稿できない期間があったことがきっかけでしばらく投稿ができていませんでした。申し訳ありません。久々の今日は、世界の印刷業界をリードする独立系メディア組織が発行しているデジタルメディア WhatTheyTh!nk から、ハイデルベルグについて書かれた記事をご紹介したいと思います。もちろん承認を頂いて翻訳掲載しています。それではどうぞ!
ハイデルベルグ: 成長のための強固なポジション
印刷市場が進化するにつれ、他のアナログおよびデジタル印刷機メーカーと同様、ハイデルベルグも、新しい市場の需要に対応するために、方向転換をしなければなりませんでした。しかし、しばらくの間、彼らが動くのは少し困難だったようです。が、今は、安定し、より多くの印象的な製品ラインで成長を続けています。
“デビッド・ズワン 著
公開日: 2022年1月4日”
バックグラウンド
ハイデルベルグ社は、印刷の代名詞であり、1850年の創業以来のブランドです。彼らの名声は、一般的に「ウィンドミル」として知られているオリジナル ハイデルベルグ プラテン印刷機から始まりました。しかし、今日では、導入ベースで世界市場の40%以上、米国市場の50%を占める枚葉オフセット印刷機の市場リーダーとして、その地位を固めています。
印刷市場が進化するにつれ、他のアナログおよびデジタル印刷機メーカーと同様、ハイデルベルグも、新しい市場の需要に対応するため方向転換をしなければなりませんでした。歴史的に、ハイデルベルグのようなエンジニアリングテクノロジー企業は、市場の需要変化に合わせて製品やサービスを再編成することが困難で、残念ながら一部の企業は生き残ることさえできませんでした。幸いなことに、彼らの移行は少し困難でしたが、今では変革を成功させており、ハイデルベルグの時価総額は過去12ヶ月間で3倍以上の7億ユーロに達し、株式市場指数SDAXに戻りました。
ハイデルベルグは、今、印象的な製品ラインと、将来の成長のためのエキサイティングな計画を持つ堅実な状況にあるようです。この製品ラインには、最先端のデジタル化されたオフセット印刷機、フレキソおよびハイブリッド印刷機、デジタル印刷機、および商業印刷、ラベル、折り箱のアプリケーション用に設計された最先端のポストプレスシステムが含まれています。これらすべては、印刷および包装工場の「ハートビート」として動作するモジュラーソフトウェアソリューション、プリネクトと繋ぐことができます。私は、最近、ジョージア州ケネソーにあるハイデルベルグUSAとプリントメディアセンターを訪問することによって、彼らの製品の多くを直接見る機会があったのですが、それらはとても印象的でした。
デジタル化されたオフセット印刷機
基本的に、ハイデルベルグは、拡大するパッケージングセグメントにおける強力な地位をさらに築き、商業部門における様々な自動化ソリューションとバリエーションを備えた柔軟な印刷システムの需要を満たすことを目指しています。人々がオフセット印刷機を考えるとき、彼らは必然的にレンチとインクと油で覆われた手で大きな騒々しい鉄の機械の周りを走る多くのオペレータの姿を思い描きます。しかし、これはもはや当てはまりません。実際、Drupa 2020で紹介される予定だったスピードマスターXL106は、生産インクジェット機との必然的な比較として設計されました。そして、Push to Stop は、印刷機の設計と運用のデジタライゼーションを通じて創造された進化を反映しています。
これらの一部には、自動プリセットフィーダー、プレートチェンジャー、ブランケットと圧胴洗浄、インキ、および湿し水セットアップが含まれます。重要なことに、生産中に見当と色を自動的に測定し、インラインで制御するプリネクトインプレスコントロール3も含まれており、そうすることにより準備時間とヤレ紙を削減します。私がそこにいる間、彼らは片面、両面、パントンカラー、コーティングを含む38のプレートチェンジで5つの仕事を約18分で実行しました。プレスオペレータのコックピットであるユーザーインターフェイスは、印刷機の操作だけでなく、スケジュールやパフォーマンスの統計へのアクセスも提供します。
フレキソとハイブリッド印刷機
成長するラベル市場のために、ハイデルベルグはフレキソ印刷機のガルスラインを所有し、販売しています。プリントメディアセンターに展示されたガルス ラベルファイア 340ハイブリッドプレスは、FUJIFILM Dimatix社のサンバプリントヘッドで1200 x1200 dpiのネイティブ解像度で動作するインライン7色プラス白のデジタルインクジェットモジュールを搭載しています。この印刷機では、スイス条例、ネスレガイダンス、Eupia、GMPに準拠している低浸透の水性UVインクを使って印刷します。 もちろん、それはセミロータリーダイカッターを含み、さまざまな厚みでマットと光沢の効果を出すためにインラインデジタル装飾ユニットを含む顧客の要件に合わせて仕様を構成することができます。
プリントメディアセンターにはありませんでしたが、ハイデルベルグは165ポンドまでのカートンボードまたは紙用に設計された輪転のインラインフレキソ印刷機も製造しています。この高精細印刷機は現在、2000フィート/分(600m/分)で稼働し、大量生産のためにロールツーロールまたはロールツーダイカットの仕様を選択することができます。2022年後半には、この印刷機の品質と効率性を新たな高みに引き上げるための新しい発表がされることを期待しています。
ポストプレス
ハイデルベルグは、最近、いくつかの後加工装置にPush to Stopの考え方を導入しました。彼らのスタールフォルダーが50%生産能力を上げたのは、コントロールとセットアップをデジタル化した結果でした。また、P-スタッカーによる自動化も導入され、ロボットアームにより、オペレータの介入の必要性が減り、折り機の生産性がさらに向上しました。
ポーラー断裁機とそのプロセスは、最大100%のスループット向上と人件費の削減を可能にする新しい断裁システムの導入により、デジタル化および自動化されています。
エントリーレベルのポストプレスオペレーターを見つけることの難しさに加えて、ヨーロッパで行われた最近の研究では、ポストプレスオペレーターは、重い加工品を持ち上げ、移動するというきつい作業のために、年間約40日の欠勤率が高いことがわかりました。後加工の自動化オプションは、こうした負荷軽減と実質的なコスト削減を提供することができます。
折り箱の仕事では、マスターワークのイージーマトリックス打ち抜き機とダイアナGO製函機が展示され、稼働していました。どちらの製品ラインも、この2機種にとどまらず、拡張されています。
プリネクトワークフロー
ハイデルベルグ装置のデジタライゼーションは、印刷およびパッケーグの製造プロセス全体を通して、効率の向上を提供します。しかし、その中心にあるのはプリネクトです。今、プリネクト ワークフロー ソリューションが意味するものは、タッチポイントを削減し、ビジネス インテリジェンスを提供することです。これには、顧客注文の統合と処理から始まるモジュールが含まれます。それは、生産性を向上させ、無駄を削減するという目標を持って、プリプレス、スケジューリング、生産設備や人員との双方向通信を自動化します。
プリネクトは、さらにビジネスインテリジェンスを提供します。工場のプロセスの統合と制御のプロセスを通じて、機械および工場の性能に関する計測値を収集し、分析することができます。プリネクトスマートBI は、これらの計測値を処理し、実行可能な目標に変換できるレポートを印刷会社に提供できるクラウドベースのソリューションです。Microsoft Azure クラウドに存在する プリネクト データ ウェアハウスは、印刷会社が、世界中の同じような工場と自社のパフォーマンスを比較する方法を提供することもできます。パフォーマンスを測定してベンチマークを行い、改善の目標を設定するのに最適な方法です。
YES…カーチャージイングステーション
ハイデルベルグがエレクトロニクスを搭載する印刷装置を開発製造することで学んできだことの多くは、新製品の開発に必要な経験を提供してきました。例えば、印刷機と電気自動車の充電技術の要件は非常によく似ているので、彼らは、ハイデルベルグ ウォールボックスを開発しました。これは、電気自動車のためのホーム市場と半公共部門のための充電システムで、現在、ドイツにおいてこの分野のリーダーの一社であり、すぐにそれ超えるでしょう。さらに、彼らはプリンテッドエレクトロニクスソリューションも開発しており、リストはまだ続きます。それらが、すべてどこに行くかを見るのは興味深いでしょう。
装置、ソフトウェアを超えて
ハイデルベルグは長年にわたり、顧客との「ライフサイクル」を通しての関係を築く重要性を見いだしてきました。ほとんどの印刷機器メーカーは、その顧客ベースと連絡を取り合っていたいと考えていますが、ハイデルベルグはさらにそれを先に進めているようです。ハイデルベルグアシスタントは、印刷資材、分析、予知保全、バーチャルおよびオンサイトの教育、そしてもちろんすぐに利用できるサポートを含む彼らのサポートを提供する場です。これらのサービスを提供することで、顧客がOEEと収益性を高める手助けができることがわかりました。
ハイデルベルグはまた、彼らのサービスとサポートチームをトレーニングするために、彼らの非常に興味深い見習いプログラムをアップグレードしました。このプログラムは2007年から存在していますが、最近ではプログラムをさらに再編成し、より上級スタッフの一部の高齢化を支援するためにクラスサイズを増やし、今後18~24ヶ月で25人を雇用することを目標としています。
締めくくりとして
私たちは皆、新しい印刷技術や生産技術を見たいと思っており、デジタル印刷の開発は何年もの間それを私たちに提供してきました。しかし、ハイデルベルグが装置やプロセスのデジタル化によって成し遂げたことを見みると、私は今、ハイデルベルグは長期的に成長し、競争するための素晴らしいポジションにいると思います。
さらに…
印刷、パッケージング、ラベルの製造に関連するお客様の関心や懸念を、そしてそして「インダストリー4.0」を含む将来のワークフローをどのように推進するのかについて、今後の記事で取り上げていきたいと思っています。ハイブリッドや特注製造の興味深い例があれば、私はそれらにもとても興味があります。お気軽に 、質問、提案、興味深いアプリケーションの例など、david@zwang.com までご連絡ください。
“デビッド・ズワン氏について
デビッド・ズワン氏は世界中を旅し、企業の生産性、マージン、市場リーチを向上させています。彼は、生産の最適化、戦略的ビジネスプランニング、市場分析、および垂直メディア通信市場における企業への関連サービスを専門としています。クライアントには、印刷会社、メーカー、小売業者、出版社、プリメディア、米国政府機関が含まれています。 david@zwang.com で連絡が取れます。
出典
この記事は、もともとWhatTheyThink著作権©2022に掲載されたものです。著作権があり、転載するには許可が必要です。WhatTheyThinkは、PrintinNews.comとWide-Format&Signage版でバージョン付けされた WhatTheyThink.com、PrintingNews.com、WhatTheyThink誌を含む印刷物とデジタル製品の両方を持つ世界の印刷業界をリードする独立系メディア組織です。私たちの使命は、商業、インプラント、メーリング、仕上げ、看板、ディスプレイ、テキスタイル、産業、仕上げラベル、包装、マーケティング技術、ソフトウェア、ワークフローなど、今日の印刷業界を構成するすべての市場で、トレンド、技術、オペレーション、イベントに関する的を得たニュースと分析を提供することです。
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