グラフィックアーツ業界における世界最大の事業者団体、米国印刷工業会(PIA)は、ハイデルベルグの“Push to Stop(プッシュ トゥ ストップ)”コンセプトを現時点で実現するコア技術であるウォールスクリーンXLおよびインテリスタート2を備えたプリネクトプレスセンターXL2に、名誉あるインターテック・テクノロジーアワード2017を授与しました。
この賞は卓越した革新的製品に贈られるもので、ハイデルベルグが受賞した37番目の製品となります。
ハイデルベルグは、同時に、ガルス・ラベルファイア340でも受賞。38番目の受賞製品となり、回数は業界で最多となりました。
ハイデルベルグの取締役でデジタルビジネスおよびサービスの責任者を務めるウーリッヒ・ヘルマンは「インターテック・アワードは、デジタル印刷技術に限らず印刷会社の業務全体のデジタル化において、ハイデルベルグが指導的立場にあることを示す重要な証です」と述べています。
今回受賞したウォールスクリーンXLおよびインテリスタート2を備えたプリネクトプレスセンターXL2で実現される“Push to Stop”という考え方は、ハイデルベルグが昨年のdrupa2016で紹介し、オフセット印刷の生産性を革新的に高める新たなアプリケーションとして実演運転で披露しました。
インターテックの審査員は、ウォールスクリーンXLとインテリスタート2を備えたプリネクトプレスセンターXL2が、オフセット印刷のデジタル化という点で飛躍的進歩を意味することを認めました。
生産性が倍増する印刷産業のパラダイムシフト
“Push to Stop”コンセプトを実現するウォールスクリーンXLとインテリスタート2を備えたプリネクトプレスセンターXL2は、オフセット印刷の歴史で初めて、オペレータが一切の介入をすることなく印刷機がジョブチェンジを連続して自律的に行うことを可能にしました。商業印刷やWeb to Printの顧客にとっては、状況が一変するほど生産性が高まります。
ハイデルベルグ特許のインテリスタート2は、”Push to Stop”を実現するために最も重要なコンポーネントのひとつであり、データアナリティクス、メカニカル設計、およびカラー測定システムを含むインテリジェントなソフトウェアを通じて、最短時間によるジョブチェンジを定義し実行します。自動プロセスは並列処理および最適化され、理想的な順序で遂行されます。
PIA研究技術センターの副センター長を務めるジム・ワークマン氏は「審査員たちは、このレベルの全自動運転印刷は印刷産業の新たなすばらしい未来を示すものであると満場一致で授賞を決定しました」と述べています。
インターテック・テクノロジーアワード – 印刷メディア業界の卓越したイノベーションに贈られる名高い賞
PIAがインターテック・テクノロジーアワードの授与を開始したのは1978年のことです。以後、さまざまな分野の印刷メディアイノベーションに対してこの賞が贈られてきました。
ハイデルベルグは長年にわたり、プリプレス、プレス、ポストプレスの多様な技術についてこの賞を授与され、その総数は35を超えます。市場のライバル各社を大きく上回る受賞回数は、ハイデルベルグがバリューチェーンのすべてにおいて印刷の技術革新を長年牽引してきたことを示すものです。詳細については、以下のサイトをご覧ください。www.printing.org/intertech
Push to Stop (プッシュ トゥ ストップ)
ハイデルベルグが提唱している印刷業界の未来を見据えた新たなコンセプト、もしくは、ビジョン。未来の生産では、もはや生産工程は人によってスタートされる(Push to Start)のではなく、むしろ機械が自動的にスタートし、監視を行い、必要な時だけ人が介入して機械を止める(Push to Stop)という考え方。