おはようございます。
今日の投稿がJ-Connect 2019年最後の投稿になります。今年もご愛読頂きましてありがとうございました。来年も皆様のお役に立てる、お役に立てなくても皆様にとって面白い or 興味深い情報をご紹介できるようJ-Connect編集部がんばります!
ところで、今年最後の投稿は、何と!ハイデルベルグCEOライナー・フンツドルファーの登場です。ハイデル・フォーラム21の会員誌Going Special Edition 特別号からの抜粋で、今年10月来日したハイデルベルグのCEOライナー・フンツドルファーのインタヴューをご紹介したいと思います。
Q. ご自身の経歴についてお聞かせください。
A. 私は、ハイデルベルグの最高経営責任者になる以前から、長年、機械工学分野でそのキャリアを築いてきました。まず、ドイツ・ディツィンゲンに本社を置くレーザー加工機メーカーのトルンプに17年間勤務し、在職中はアメリカへの海外赴任も経験しました。トルンプは、日本でもとても積極的に活動している企業です。その後は2004年から4年間、ドイツ・タウバービショフスハイムに本社を置く木工機械メーカーのヴァイニッヒでCEOを務めました。ヴァイニッヒも、日本で成功している企業ですね。続いて、2008年から4年間、精密機器メーカー、シェフラーの取締役兼インダストリー部門のチェアマンとして会社を率いた後、12年からは、ファン・モーターメーカー、イービーエムパプストの取締役を務めました。
Q. ハイデルベルグの最高経営責任者に就任して、これまでそして、これからどのような戦略で経営を進めていきますか?
A. 2017/18会計年度、私たちは、ハイデルベルグが戦略的に進むべき方向性を決定しました。 ”Heidelberg goes digital” というスローガンで表現される会社のデジタルトランスフォーメーションです。この戦略的方向性は、これまでも、そして、今後も引き続き、どんなに困難な環境にあっても、必ず推進実行していかなければなりません。この戦略的方向性を進めて行くことは、ハイデルベルグがマーケットリーダーでありテクノロジーリーダーとして、機械のみならず印刷必需品やソフトウェア、サービスのすべてにわたってend to endのシステムをお客さまに提供できるからこそ、実現可能です。そして、世界中で導入いただいている私たちの機械、約15000のデジタルでネットワーク化された印刷システムから供給されるデータが、私たちのデジタル戦略のベースとなります。
Q. ハイデルベルグのデジタル戦略とはどのようなものでしょうか?
A. 私たちはデジタル戦略を推進、実現するために、今後も3つの柱にフォーカスしていきます。まず一つ目が、私たちの優秀なエンジニア達が大きな役割を果たすテクノロジーリーダーシップ。二つ目は、新しくそして続々と成功を納めているサブスクリプションビジネスモデルがひとつの代表的な例であるデジタルトランスフォーメーション。そして、三つ目が、オペレーショナルエクセレンスです。私たちは機械、印刷必需品、ソフトウェア、コンサルティング、サービスで、印刷ビジネスの隅から隅までカバーする、end to end システムプロバイダーとして、今後も業界の中でデジタル化を積極的に推進、実現していきます。そして、ハイデルベルグ サブスクリプションのような新しいデジタルビジネスモデルは業界全体をも変えていくだろうと私は信じています。誤解されがちですが、デジタル化というのは、デジタル印刷だけを示しているのではありません。デジタルをビジネスのさまざまなところで活用して、ビジネスプロセス全体を飛躍的に改善、効率化しようというものです。
HDF21 Going Special Editionでは、もっといろいろな話を聞いています。ご興味のある方は、HDF21の会員になって会員誌をご入手いただくか、HDF21の会員の方からお借りして、是非ご一読ください。