おはようございます!
今日は、スピードマスター2020ジェネレーションの新しいハイデルベルグUXについての第3回として、新しいハイデルベルグUXを実現しているさまざま要素のひとつインテリスタート3についてお話します。
インテリスタート3とは?
インテリスタート3は、仕事替えに必要なすべてのステップをオペレータの手間を煩わせることなく決定し、生産中そして順番待ちのプロセス全体を分かり易く示してくれるハイデルベルグ独自のソフトウェアです。実は、ハイデルベルグ独自のこのソフトウェアがあってこそ、Push to Stop(完全自動運転印刷、ナビゲート印刷)は実現可能であり、新しいハイデルベルグUXを創造することに大きな貢献をしているのです。そのインテリスタート3の3つの鍵となる機能を、今回新しく登場したプリネクトプレスセンター3 / XL3の24インチマルチタッチスクリーンの画像を使ってご説明しましょう。
3つの鍵となる機能1:ジョブキュー
まず1番目は、ジョブキューです。画面の左側に、現在の仕事を印刷中に、これから印刷する最大10までの仕事を表示することができす。(ウォールスクリーンでは最大50)プリネクトプロダクションマネージャーのスケジューラ―で、生産性における効率等を基準に自動で最適化された順序で並べられます。
3つの鍵となる機能2:プロセスビュー
2番目が、プロセスビューです。次の仕事を表示してくれるだけではありません。次の仕事への切り替えのために、各ユニット(横軸)各装置(縦軸)で何をすべきか、ソフトウェアが自動で仕事の情報を基に計算して教えてくれます。ブランケットを洗浄すべきか?インキングユニットを洗浄すべきか?等の判断を、オペレータがする必要はありません。ソフトウェアが教えてくれるのです。
3つの鍵となる機能3:インテリガイド
3番目が、インテリガイドです。ナビゲーションシステムとも呼んでいます。まさに仕事替えの最中に、オペレータがどんな作業を次にすべきかを明確に知らせてくれます。(図中の最初の行 Operator)ニスを補充しなければいけないとか、インキを補充しなければいかないといった指示をしてくれるのです。下の図で黄色で表示されているバーがこれからしなければならない作業です。そして、そうした作業が完了したことを機械が確認するとグリーンのバーで表示します。同時に、機械がしている作業も同じようにグリーンのバーで教えてくれます。(図中2番目の行 Machine)
*上記画像はクリックすると大きくして表示することができます。画像はいずれも英語ですが、国内で販売されるインテリスタート3はもちろん日本語です。
いかがですか?インテリスタート3の3つの鍵となる機能、ご理解頂けましたでしょうか?最後に皆さんに思い出して頂きたい以前このJ-Connectで特集した言葉があります。イエローバーです。つまり、人やプロセスが起因してOEEを向上するためのボトルネックになっている部分を示す言葉です。少ロット多品種化がますます進む中、機械の個々の装置は進化しそれ自体の速度、精度も上がっていますが、オペレータがそれに対応して仕事替えの最中に常に最善の判断をし、そうした進化した装置等をその機能を充分に使いながら操っていくのは非常に困難です。そんな時、ソフトウェアがさまざまな情報をベースに最も効率のよい作業の順序を計算し、ガイドしてくれる。それが、インテリスタート3です。このソフトウェアがあるとないとでは大きな生産性の差があることが既に証明されています。そして、これは、ハイデルベルグだけが提供できるソフトウェアであり、Push to Stopを実現するための要、そして、新しいハイデルベルグUXを創造している重要な要素です。”もっとインテリスタート3について知りたい!”というお客様は、遠慮なく、ハイデルベルグ・ジャパン (03-5715-7374) までお問い合わせください。