皆様おはようございます!
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ハイデルベルグ・ジャパンでは7月下旬に品川にあります本社にて、プライベートショーを開催いたしました。
たくさんの見どころが詰まったイベントでしたが、早くも1か月が過ぎようとしていますので、この機会にJ-Connectではソリューションごとにパートを分けて、内容のおさらいをしていきたいと思います。
では、まずは断裁工程から、行ってみましょう!
ポストプレスのPush to Stop(断裁工程編)
印刷工程全体のOEEを考える上で最も重要度が高い工程のひとつがポストプレス。 しかしポストプレス工程を効率化する事は容易ではありません、その中でも断裁工程は特に効率化が難しいと言われていますが、Polar 115 PRO+コンピュカットではその難題をクリアすることができます。
プリネクトと統合されたデジタル化により前準備時間ゼロ、断裁作業のスキルレス化を実現し、プライベートショー中に行われた、ショールーム内にある各種機械が30分間連続生産を行うデモでは、ギャングジョブ3点の断裁プログラムを作成し、各断裁コマ29品目、500枚ずつを切り上げ、OEE全体の向上に寄与しました。
デモの内容に加え、ポイントを以下に記します。
前準備時間がゼロ - 自動コンピュカット
作業指示書や印刷物上の断裁トンボから断裁位置や断裁順を作り上げてゆくのではなく、面付けデータを利用して断裁機のプログラムを作成するコンピュカットですが、今回のデモでは自動コンピュカットを使って断裁機プログラムを作成しました。
自動コンピュカットは面付データ取得から断裁機への送信まで一連の作業を全て人を介することなく自動で行います。わずか数秒で断裁機に断裁プログラムが送られ、作業開始時には、バーコードで目的の断裁プログラムを一瞬にして呼び出すのでミスもありません。切る順番はつねに直角がでるように、そして一番カット数が少なくなるように計算され、作成されます。
断裁ナビゲーション – N115 PRO
車のナビゲーションのように、断裁機の本体上部にある操作画面に、用紙のセット位置、回す方向を印刷絵柄を表示しながら1工程ずつナビゲーションします。小ロット化が進む昨今、一度に500枚、1,000枚をロスしてしまう断裁ミスは絶対に許されません。ギャンギング面付では全体をまず大裁ちして複数のブロックに分けて断裁機横のサイドテーブルに取り置きします、その後、各ブロックを順番に仕上げてゆきます。
今回のデモでも合計カット数は37カット、紙回し回数11回、取り置き回数10回におよぶ非常に複雑な断裁作業工程となり、オペレータは今何を切っているかわからなくなる程でしたが、ナビゲーションのおかげで取り置き、取出し、セット位置、紙回し方向が動画で表示されるのでミスもなく断裁を進めることができました。
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