おはようございます。
前回の投稿で、ハイデルベルグは、なぜ? さまざまなモットーやスローガンを掲げ、お客様に新たなイノベーションやソリューションをご提案しているかを、基本に立ち返ってお話をさせて頂きました。そして、そのイノベーションやソリューションは、ハイデルベルグが見つけ出したお客様が解決しなければならない4つのペインポイント、つまり、お客様の“課題やお困り事”に対しての提案であることにも触れさせていただきました。今日は、そのハイデルベルグが4つに集約したペインポイントのひとつ “複雑さ” についてお話をさせて頂きます。
複雑さ – COMPLEXITY –
印刷業界に限らず、世の中は多品種少ロット化、そして短納期化がますます進んでいます。そして、印刷業界もその影響をまともに受けています。単純に言ってしまえば、今まで1種類10000枚の仕事が、10種類1000枚になっているのです。このことが意味するのは、受注から生産、出荷、請求に至るまで、今まで1回の作業で済んだことが、合計の生産枚数は同じでも、すべてのプロセスにおいて10回必要になっているということです。しかも、すべて同じような内容であれば事は単純ですが、仕事の内容も多様化し、それぞれに異なる対応が求められています。印刷現場を例に挙げれば、今まで1回の準備で済んだものが、印刷機上でも10回の準備が必要になります、また、原反や絵柄が異なれば、それぞれに機械の異なる調整が必要に、そしてそれに伴いヤレ紙をはじめとした準備のための材料、何よりもそのための時間が必要になります。同じことが、社内の至るところ、例えば営業の現場や生産管理、経理部門等でも発生しています。そして、これらは、言うまでもなく働く人々にストレスを与え、利益を圧迫するコストになります。もちろん数量が少なくなれば価格を上げることができるかもしれません。が、一方で競争が激化する中、そう簡単にかかったコストをそのまま価格に反映することはできません。
*昨年ご紹介した奈良裕己さんのマンガでも出てきましたね、多品種少ロット化。
ハイデルベルグは、こうしたひとつの時代の変化、“複雑さ” に対して、いち早くアクションを起こしていかなければならないと考えています。そして、こうした印刷会社全体で見られるペインポイントのひとつである “複雑さ” を、デジタライゼーションやオートメーションによって、できるだけそれを取り除き、シンプルにし、人の負担、また、人への依存度を減らし、材料や時間の無駄をなくし、一部のプロセスだけでなくビジネスプロセス全体で仕事が効率的に進められるようなイノベーションを開発しソリューションを提案したいと考えているのです。そして、それを代表するご提案のひとつが、私たちが2016年から提唱しているPush to Stopというフィロソフィーであり、それを実現するためのさまざまなテクノロジーです。
”複雑さ”を何とかしたい!というお客様は、是非、ハイデルベルグ・ジャパン(03-5715-7374) までお問い合わせください。