おはようございます!
「今更聞けないデジタルトランスフォーメーション」の8回目。ハイデルベルグ本社のホームページで発表されている印刷業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)に関するホワイトペーパー「デジタライザーション」の内容をご紹介するシリーズです。今回から、いよいよ”印刷会社のデジタライゼーション戦略”について。それでは、どうぞ!
印刷会社のデジタライゼーション戦略
多くの印刷会社がデジタライゼーションへの取り組みで大きな進歩を遂げている一方で、特に小規模の企業は依然として、実行可能なデジタライゼーション戦略を見つけ出し、それを実行するのに苦労しています。また、それらの企業が直面する課題はそれぞれ異なります。通常、遅れをとっている企業が直面する課題は、時代遅れのテクノロジーを置き換え、まだアナログであるプロセスを近代化することによって、基本的なデジタライゼーションのギャップを埋めることです。他の企業は何年もの間、関連する技術に投資してきましたが、その適応に苦労しています。また、最新の技術と革新的なビジネスモデルを持っているにもかかわらず、実行可能な運用モデルを見つけることができない企業もあります。これらのいくつかの例だけでも、万能のデジタライゼーション戦略はあり得ないことがわかります。
各企業は、その強みと目標に基づいて独自の方法を見つける必要があります。多くの場合、何が可能で理にかなっているかを確立する最善の方法は、実績のある業界経験を持つ外部の専門家を招聘することです。しかし、新しい、もしくは変更されたデジタル組織が最初に少しずつ、そしてポイントごとに形作られるとしても、最初から全体的な戦略を目指すことが不可欠です。デジタライゼーションは、管理しやすいプロジェクトと定義されたサブ目標から始めて、必要な費用とリソースを制限する必要があります。
このアプローチは、継続的な運用に対するリスクを排除すると同時に、経営陣や他のスタッフの間での受け入れを促進します。単一の画期的なソリューションによって達成されるのではなく、さまざまなソリューションの調整された相互作用に基づいて成功した変革が行われます。もうひとつの重要な考慮事項は、デジタル化の可能性を最大限に引き出すために、まずリーンプロセスを実装する必要があるということです。これらの前提条件が満たされれば、デジタル化の成功を妨げるものは何もありません。以下の手順は、必要な戦略を策定するための大まかなガイドとして役立ちます。
(続く)