富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社(社長:渥美守弘、以下FFGS)と、ハイデルベルグ・ジャパン株式会社(社長:水野秀也、以下HJP)は、昨年11月より進めている富士フイルム株式会社およびFFGSとHeidelberger Druckmaschinen AG(CEO:ゲ-ロルト・リンツバッハ、以下 独ハイデルベルグ社)によるグローバルベースでの協業関係の拡大に伴い、日本市場においても包括的な協業を開始することで合意しました。
技術の融合によって、従来の枠組みを超えた革新的ソリューションを提供
日本の印刷業界では、印刷需要の減少、多品種・小ロット・短納期など多様な要求への対応といった課題に加え、クライアントとのより緊密な協業、ワンストップサービスへの取り組みなど、企業価値アップに向けた新たな改革が求められています。
これらの課題を解決し、改革を進めていくためには、工程ごとの個別最適化だけでなく、より大局的な視点で企業全体を強化するための全体最適化がますます重要になってきています。
FFGS とHJPの両社は、双方の印刷製版機材・印刷機分野におけるリーディングカンパニーとしての強みを活かした協業、技術の融合によって、日本のグラフィック業界に、従来の枠組みを超えた革新的ソリューションを提供してまいります。
また、協業のシナジーにより、印刷の生産性向上・コスト削減、環境対応、安心・安全性向上に向けたサポートを一層強化するだけでなく、オフセットプレス分野・デジタルプレス分野をはじめとした印刷業界のさらなる発展と変革に貢献してまいります。
協業の取り組みについて
具体的に、FFGSとHJPの両社は、以下の取り組みを進めていきます。
1.HJPは、自社の印刷機に最適な商材であるFFGSのCTP版材・湿し水などの販売を通じ、印刷現場における生産性・環境適性・経済性のさらなる向上に貢献します。また、プリプレス工程・プレス工程の最適なソリューションを、より幅広いユーザーに提供していきます。
2.富士フイルムと独ハイデルベルグ社は、ワールドワイドでプリプレス分野での協業を進めていますが、その一環として、FFGSは、ワークフローシステム『FUJIFILMWORKFLOWXMF』のファミリーに独ハイデルベルグ社製サーマルCTPセッター『スープラセッター』を加え、生産性向上のためのソリューションを拡充します。
3.デジタルプレス分野においても、富士フイルムと独ハイデルベルグ社はインクジェット印刷機の共同開発の検討を開始していますが、現在富士フイルムが市場導入を進め、卓越した印刷品質と生産性で高い評価を得ているインクジェットデジタル印刷機『JetPress』シリーズにつきましても、世界に先駆けて日本市場における販売協業を行なうことで合意しました。
HJPは、『Jet Press』の販売代理店として、ハイデルベルグのプリネクトワークフローを軸としたオフセット印刷とデジタル印刷のハイブリッドソリューションへの取り組みを、さらに強化してまいります。