おはようございます!
前回に引き続き、東日本で初めてハイデルベルグ サブスクリプションの導入を決められた新潟にある商業印刷会社、株式会社ウィザップ代表取締役社長、高橋陽子様のインタビューです。どうぞ!
J-Connect編集部(以下J編):では、いよいよハイデルベルグ サブスクリプションについて質問させて頂きます。オフセット印刷のサブスクリプションを採用されることに対して抵抗はありませんでしたか?
高橋社長:ハイデルさんの説明がよかったのかもしれませんが(笑)、抵抗は全然なかったですね。利益がなかなか出しにくくなったこの時代に、何よりもコストが予測できることにひかれました。経営者にとって計算(予測)できるということはとても大きいのです。メンテナンス費用や万が一故障した場合の不意の出費等を心配する必要がなく、そうした費用がすべて含まれるコストを定額で予測できるのが一番の魅力でした。安定して生産性が上がるように、機械導入後もハイデルさんが機械のメンテナンスから、最適な印刷資材の選択と供給、オペレータのトレーニングまでパートナーとして私たちといっしょに生産の面倒をみてくれる。ですから、当然、突然の故障や修理の心配もない、メンテナンス費も、トレーニングの費用も込み、これは会社にとって大きいです。
J編:ハイデルベルグ サブスクリプションを私たちが提案する際には、さまざまな現状のコストをオープンにして頂き、販売可能な一枚の印刷された用紙にいくらかかっているか(コスト・パー・シート)を見える化するわけですが、それには抵抗ありませんでしたか?
高橋社長:それも全くなかったですよ。会社がよくなるためだったら、何でも出しますよ。経営者は皆そうだと思いますよ。”魂、売ります。” とはいいませんけど(笑)、会社をよくするために存在しているのが経営者ですから。現状のコストをオープンにするくらいで、会社がよくなるアイデアが出てくるならば、喜んでお出しします。
J編:現状のコストを提出し、一枚あたりのコスト(コスト・パー・シート)を見た時にはどんな感想を持たれましたか?
高橋社長:だいたいは分かっていたつもりでしたが、細かいところまで深く理解することができました。それは本当に良かったと思っています。やはり油性の機械に比べると、UV機の方はとてもコストがかかっていましたね。勉強になりました。
J編:ハイデルベルグ サブスクリプションに何を期待していますか。
高橋社長:今ある3台の機械のうち2台の機械を出して、スピードマスターCD102の4色機を入れるのですが、ご提案して頂いたように3台が2台になっても、同じだけの生産がスムースにいくことを期待していますし、それを楽しみにしています。印刷機をもてばランニングコストがかかるのはわかっているので、3台でしていた仕事を2台でできれば、それは会社にとってはとても大きいですヨ。
J編:印刷への思いはありますか?
高橋社長:もちろん!!私は印刷は好きなんです!私たちの会社の根幹として大変重要なものだし、私は印刷物って大好きなの。なるべく止めたくないんですよ。なるべく印刷機使いたいんですよ。デジタルではない印刷機を….という思いが私の中の根底にあります。会社に入ってきて、入った途端にインキのにおいがすると、ホットするんですよね。子供の頃は苦手だったんですけど。
J編:今後のビジョンについてお聞かせ願えますか
高橋社長:私、実は今猛省しているんです。東日本大地震の際、ちょうどそのころ装置に大きな投資をしていたので、つらい思いをいっぱいした。でも何とかがんばって、そこから脱却して一昨年が最高益でした。が、また、コロナで落ちた。その時、私は10年同じことをしていると落胆し、猛省したんです。そういう状況がきても左右されない何かを立ち上げなくてはならないと、すごく思っていたのに、実行できていなかったことを。
先ほど申し上げたように、1年半で社長は交代します。今、純粋な印刷だけで生きていくのは非常に厳しいので、困難な状況がきても左右されないもう一本の会社の柱の基礎固めを終えてから譲りたいと考えています。サブスクリプションの導入を決定し、ハイデルさんとより進んだパートナーシップを結んだことで、そうしたことに時間を費やせる時間が増やせることも大きなメリットのひとつですね。
J編:最後に、今後ハイデルベルグに対する期待についてお聞かせください。
高橋社長:父はドイツ製が大好きでした。機械はハイデル、車もドイツ製でした。私、一度父に聞いたことがあるんです。“どうしてハイデル?”と。父の答えは、“世界一の機械を使ったら、機械のせいにはできない。そして、使う人も会社も、世界一の機械を使っていることが誇りになって、より良い仕事ができる。だから、ハイデルなんだ。”と答えてくれました。そして、私自身も、今、そう思うし、ハイデルさんが今後も今まで同様世界一に恥じないパートナーでいて欲しいと思っています。
J編:ありがとうございました!
株式会社ウィザップ代表取締役社長 高橋陽子様インタビュー1はこちら。