ハイデルベルグ・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:水野 秀也)は、平成29年1月、株式会社金羊社(本社:東京都大田区、代表取締役会長:浅野 健氏、代表取締役社長:浅野 晋作氏)の御殿場工場(静岡県御殿場市)に、最新鋭のスピードマスターXL75-5 アニカラーUV(UV仕様の菊半裁寸のび判5色印刷機)を納入しました。
同印刷機は、「90-50-50コンセプト(MAX90%の損紙削減、MAX50%の前準備時間短縮、MAX50%の生産性向上)」にもとづいて開発されたキーレスインキング装置アニカラーを搭載した最新モデルで、面倒なインキ調整が要らず、小ロット印刷の分野で圧倒的な生産性と収益性を提供します。
新たにUV印刷機能を搭載し「インキ調整時間ゼロ+乾燥待ち時間ゼロ」のすぐれた相乗効果で生産時間のさらなる短縮を実現します。
菊半裁判UV仕様のアニカラー機は、2006年のアニカラー誕生以来、金羊社が待ち望んでいた印刷機でした。
新モデルが発表されると即座に導入に向けた検討を開始。社内プロジェクトチームによる「既存の菊半裁判6色機2台と入れ替えても圧倒的な生産性が得られる」という結果を受けて導入が決まりました。
その背景にはCDジャケット市場の変化があると浅野社長は次のように指摘しています。
「CDジャケットの市場は小ロット・多品種化が進んでアイテム数が増加しています。こうした小ロット化の傾向にアニカラーは最適な印刷機で、生産性向上と利益拡大に確実に貢献すると注目していました。実際に導入すると生産性と収益性の向上に大きく貢献してくれました」
従来機2台分以上の仕事をこなし、生産性は約3倍
同社では可変印刷やナンバリングが必要な仕事はデジタル印刷機に任せて、それ以外の小ロットの仕事をアニカラーで処理しています。
平均通し枚数は700枚以下ですが、50枚から2万枚通しまで、様々なロットの仕事でXL75アニカラーを活用しています。予備紙は従来機と比べて50%削減でき、コスト削減にも大きく貢献。今後もさらなる削減を目指しています。
現在の仕事内容は4色+ニスが中心ですが、金や銀などの特色でもアニカラーの特徴を活かす挑戦をしています。
執行役員 生産本部長の猪八重実氏によると、「アニカラー機は従来機2台分以上の仕事をこなし、さらに余裕が生まれている」とのこと。
生産本部 御殿場工場の長田部長は、XL75アニカラー機の生産性は従来機と比べ約3倍にも達していると次のように指摘しています。「従来機では1シフト、12時間で20ジョブが標準でしたが、XL75アニカラーの場合、1シフト60ジョブを下回ることはありません」
XL75アニカラーは実生産で毎時4ジョブ以上、校正刷りで毎時6ジョブという圧倒的な生産性とスピーディな前準備を実現しています。
アニカラーはスマートファクトリー化の第一歩
猪八重本部長は「アニカラーは色が変動しないメンテナンスフリーの印刷機で、色を調整する必要のない印刷機だ」と断言しています。色調整に手間をかける必要がなければ、時間内に処理できるジョブ件数が増えて残業が減らせます。
猪八重本部長は、近い将来、アニカラーによって残業ゼロが実現できると考えています。ハイデルベルグのアニカラー印刷機は「生産性向上と利益拡大によって経営を安定させることが、結果として社員の満足と幸せにつながる」という浅野社長の経営方針に見事に合致しました。
今後、同社は生産効率を極限まで追求したスマートファクトリー化を目指しています。生産工程はもちろん、受注から納品まですべての段階でタッチポイントをひとつでも減らすことが目的です。XL75アニカラーの導入も、スマートファクトリー化の第一歩です。
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