本日は、皆様にも例外なく関係のある、水についてのお話となります。
生活の中で使用する飲み水や、また印刷では湿し水など、毎日当たり前のように触れている「水」ですが、日本の水が年々悪化していることはご存知でしょうか?
実は、河川の汚濁によって、水質が大きく変わって来ているのです。
私達の生活水は、河川から取水した水に塩化石灰を入れ、次亜塩素酸カルシウムに変化させる事で殺菌消毒を行ったり、液体の次亜塩素酸ナトリウムを混ぜて殺菌消毒を行っています。
水道水を無菌状態で届けるためには、最低0.1PPM以上の塩素濃度にすることが規定されているのですが、実際には最低濃度は決まっていても、上限が決まっていないので1PPMでも2PPMでも構わないのが現状です。(1PPMとは風呂200ℓに対して0.2mℓ=0.2g)
日本の水道水は硬度が比較的低いと言われますが、実際には世界平均の1/2~2/3程度の硬度があり、二酸化ケイ素やマグネシウム、カルシウムが含まれています。
この二酸化ケイ素をシリカと呼び、マグネシウム、カルシウム等、沈殿、固体化した物をスケールと言います。特にスケールは詰りや堆積など様々な水のトラブルの原因となり得ます。
また、印刷においてはこのようなトラブルを引き起こすケースがあります。
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湿し水のPHが安定しない
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グレージングが起こりやすい
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洗浄水のノズルの詰りやクーリングタワーにスケールが付着する
上記の様なトラブルが起こる場合は純水の使用を検討されてはいかがでしょうか。
その前に、そもそも純水とは何でしょうか?それは、次回ご説明させて頂きます。お楽しみに。
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