おはようございます!
今日のJ-Connectでは、お客様の刷版を出力するプロセスをより簡単にするために、ハイデルベルグがどんなソリューションをご提供できるのかをご紹介したいと思います。
経験を積んだオペレータさんを見つけるのは大変
今、日本では多くの業界で、会社の戦力となる人を新たに見つけるのがとても大変という話を聞きますよね。そして、私たちの印刷業界も、そして、プリプレス工程でも、それは例外ではありません。戦力となる人を見つけるのは大きな課題のひとつです。が、もう一方で、現在のプロセスを、品質や効率を落とすことなく人手をかけずに実現することを考えることも課題のひとつですよね。できるだけ人手をかけずに、タッチポイントを少なく、そして究極は、Push to Stopで、工程を進めたいものです。
刷版工程において、そうした無人化、省人化を実現するのが、ハイデルベルグのプリネクトプロダクションマネージャーに含まれるプレートパイロット(Plate Pilot)機能と、ハイデルベルグのCtPスープラセッター、そして、オートパレットローダーの組み合わせです。刷版に、どの印刷機で使用されるか、どのジョブの刷版かといった情報を持ったバーコードを焼き付け、そのバーコードをSFオートベンダーで読み取ることによって、ジョブ毎だったり印刷機毎に刷版を振り分ける事ができるのです。従来は、人がやっていた作業を、既にワークフロー上にあるデータを使うことによって、無人化、省人化が可能になるのです。もちろん無処理版でもバーコードは問題なく読み取ることが可能です。
スペースも大きなコスト
ハイデルベルグのデュアルカセットローダーは、ターンテーブルを装備してあるので、現像機は半裁サイズでも間に合います。つまり、全判の現像機を設置する必要はありません。そのため、製版室においても省スペースが可能になります。また、ハイデルベルグのスープラセッターであれば、更に自動化を進めるためにオートパレットローダーをご使用される際にも、既存のデュアルカセットローダーを取り外すことなくご使用いただくことも可能です。つまり、更なる自動化、効率化のために、既存の設備を有効にお使いいただけるのです。オートパレットローダーと言えば、昨年のオープンハウスPush to Stop 2019で日本で初めて発表したのですが、おかげ様ですぐにご契約、納入させて頂きました。オプションでカセットを2つ付けることが可能で複数種類の刷版を使用できることが、お客様に大変喜んで頂いています。
2月26日のイノベーションツアー2020–ポストプレス– の記事でもご紹介しましたが、多くのヨーロッパの印刷会社様の刷版室は今ほぼ無人のようです。日本の人口減少、働き方改革等を考えると、日本もそうなることは時間の問題ですね。
ところで、ドイツのコマーシャル印刷会社が100万版を出力した記事が紹介されていますので、そちらも。