昨年12月のこと、
ある付録付きムック本が話題になりました。
その本には「テキン」と呼ばれる活版印刷機のミニチュア版がついており、購入者はテキンを組み立てて、実際に活字を組み合わせて好きなメッセージでカードに刷れるというものです。
完成したカードはなんとも味わい深く、InstagramなどSNSにもミニチュアテキンで刷った作品が多くアップされて盛り上がっています。
また、神保町にはテキンの現物を使用した活版印刷が体験出来るデザインショップがオープンするなど、なんだかレトロな技術がリバイバルしそうな雰囲気ですね。
そんな中、今回はまさに真逆ではありますが、
ハイデルベルグの「最新」技術をご紹介したいと思います。
「4Dプリンティングシステム“オムニファイア 250”」です。
こちらの製品はハイデルベルグのデジタル製品群である“ファイアシリーズ”に位置し、立体物に直接印刷を施せる技術を搭載しています。
そもそも“ファイアシリーズ”が何かというと、デジタルデータの伝達や、様々な原反にインクを乗せる技術など、これまでハイデルベルグが培った技術をさらに成長させ、高いパフォーマンスやダイナミズムを提供することを“ファイア”という単語で表現したものです。
ファイアシリーズの製品には、B1サイズ対応のインクジェットデジタル印刷機“プライムファイア”、柔軟性の高いPOD機“バーサファイア”、そして“オムニファイア”が含まれます。
さて、「4Dとはどういう意味?」「立体物に直接プリントとは?」などいろいろ疑問に思われたかもしれませんので、以降の章で詳細をご説明いたしましょう。
4Dプリンティングシステムって?
3Dは簡単にイメージ出来ると思いますが、3D+1Dimensionとなるとなかなかイメージしにくいかと思います。オムニファイアが言う4Dとは、「3D、つまり立体物にプリントを施す事で、そのモノにプラスワンの価値を付加する」という意味です。
皆様もきっとご経験あるのではないでしょうか、ご自身の名前入りのプレゼントをいただいたり、ご旅行先の景勝地で撮った写真をその場で何かにプリントしたものを作ったり。
そういったものは、製品そのものの価値にプラスして、「自分だけのモノ」「自分を想って作られたモノ」「その時の思い出が付随したモノ」として素敵な特別感が有り、ずっと手元に置いておきたいですよね?こういった価値をプリント技術を用いて3D立体物に付与する事が、オムニファイアで言う「4D」になります。
次回以降の記事では、オムニファイアの印刷方式や、どんなことができるのか、などを取り上げていきたいと思います!
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