おはようございます!
先週まで 、スピードマスター2020ジェネレーション の7つの秘密をご紹介してきましたが、ハイデルベルグ本社より新たに”A leap into the future with the new Speedmaster 2020″ というビデオが公開されていますので、こちらにて日本語の翻訳をご紹介したいと思います。
*ビデオ翻訳*
ハイデルベルグは、枚葉オフセット印刷において様々なイノベーションを発信します。新しいスピードマスターXL106は、テクノロジカル・インテリジェンス(知能技術)とオートメーション(自動化)において新しい時代を切り開きます。進行中の少部数化の傾向は、結果として、印刷現場での未だかつてない多くの版交換作業を余儀なくします。オートプレートXL3が装備されているこの機械を使用するお客様では、セットアップ時間を最大40%という飛躍的な削減が可能となっています。2016年にご紹介したPush to Stopテクノロジーは、驚くほど向上しました。プロセスを最適化し、自動化のギャップを埋める、これらすべてが枚葉オフセット印刷を、さらに魅力的に、さらに経済的に、そして、より競争力のあるものしています。まさに、ハイデルベルグが掲げるモットー、UNFOLD YOUR POTENTIAL (ポテンシャルを解き放て!)です。
LUDWIG ALLGOWER (Chief Sales & Marketing Officer Heidelberg Druckmaschinen AG)
“UNFOLD YOUR POTENTIAL というモットーには、2つの側面があります。ひとつは、私たちの機械のポテンシャルを最大限に引き出すこと。もうひとつは、それらの機械を操作するオペレータのポテンシャルを最大限に引き出すことです。お客様は、デジタルプラットフォームを取り入れ、より透明性のある生産環境をつくり、AIを活用することで、人によるミスを減らすことができます。これにより、生産性、収益性を高めて、市場競争力を維持することができます。”
プロダクトイノベーションの先行発表がオンラインで実施されました。もともとはお客様を招待してのイベントとして計画されていましたが、コロナウィルスの影響でオンラインでの発表に変更されました。新しく開発された主要なイノベーション、刷版の完全自動装脱着システム、機械のパフォーマンスデータを表示したりハイデルベルグとのコミュニケーションをより簡単にするハイデルベルグアシスタント等がここで披露されました。
RAINER HUNDSDOERFER (CEO Heidelberg Druckmaschinen AG)
“ハイデルベルグは、マーケットとテクノロジーのリーダーであり続けます。私たちこそが、印刷業界のデジタライゼーションという課題を前に進めていきます。データドリブンなソリューションとモデルを使い、お客様が直面している挑戦により上手に対応するというゴールに向かっていきます。”
インテリランは、このデータに基づいたソリューションの一例です。オペレータは、ウォールスクリーンXL上を見て、状況を把握し、時間のロスを避けるためにどんなアクション、情報が必要か、具体的な指示を受けることができます。このナビゲーションの方法は、また印刷ユニット、そしてコーティングユニットのインテリラインにも反映されます。印刷機が順調に印刷をしている時はLEDライトが青く光ります。緑色のライトは、自動準備プロセスが行われていることを示します。黄色のライトに変わった時は、オペレータの介入が必要な場合です。
昨年の秋から、レーゲンスブルクにある印刷会社アウミュラー社で、最新ジェネレーションの印刷機のフィールドテストが行われています。彼らの意見は、
VOLKER DOLLINGER (Print shop and Postpress manager Aumueller Druck)
“この印刷機は、前回のdrupaジェネレーションと比較すると大きな飛躍となっています。私たちは、セットタップタイムをさらに40%も削減することができました。オペレータは、印刷機の操作などの作業から解放されて、ほかの作業や意思決定に時間を使えるようになりました。”
新しいプロセスと自動化は多くのことを簡単にしています。既に世界中でご利用頂ける新しいジェネレーションのスピードマスターは、印刷現場にAIをもたらしました。例えば、個々の注文は最小限の準備作業時間で済むようにその順序が最適化されます。デジタルワークフローでは、それぞれの機械のステータスと注文が追跡できます。これは、もはや印刷機だけでなく今やPush to Stopコンセプトが採用されたポストプレスの領域でも言えることです。
アウミュラー社では、刷版の生産も今は自動化されています。わずかに残された人が介入しなければならないプロセスは、刷版を印刷機まで運ぶことだけです。実は、ハイデルベルグはこの点についてもソリューションを発表しています。
LUDWIG ALLGOWER (Chief Sales & Marketing Officer Heidelberg Druckmaschinen AG)
現場でのデジタライゼーションは、使い易さ、マシンとマシンの間のインターフェースから始まります。そして、マネジメントレベルまで広げていくと、いつでもライブで機械の生産性が追跡できるというところにまで至ります。これがひとつです。そして、もうひとつは、私たちが構築しているエコシステム、つまり新しいプラットフォームです。他のサプライアも参加できるようにすることで、将来、印刷物生産全体のバリューチェーンのサポートを提供することが可能となります。
ハイデルベルグには、もちろんオペレータのためのイノベーションもあります。プレート・トゥ・ギャラリーは、オペレータの負荷を軽減するための人間工学的ソリューションです。
VOLKER DOLLINGER (Print shop and Postpress manager Aumueller Druck)
“私たちの仕事の平均ロットは、落ち続けています。2019年には、ロット数は、2600枚でした。このことは、私たちの会社のオペレータが、ワンシフトあたり30回の刷版交換をしなければならないことを意味しています。240枚の刷版をギャラリーに運ばなくてはならないわけです。”
リフトが、刷版を交換の度にオペレータがギャラリーに持ち上げなくても済むようにします。これは、ワンシフトでオペレータが歩かなければならない距離を多く減らすことになるイノベーションであり、コロナウィルスのために2021年の4月ま延期されたdrupa 2020のために開発されてきました。しかし、この延期が、ハイデルベルグがお客様にイノベーションをお届けするタイミングを遅らせることにはなりません。もうすぐご利用頂けるようになります。