こんにちは!
じりじり暑くなってきていますね!
本日は、ハイデルベルグ・ジャパンが提供している数多くの印刷必需品の中でも、これまでと違う逆転の発想で商品化されたロトテックローラーについて、ライフサイクルソリューションズ本部 印刷必需品製品担当の本郷氏とインストラクターの北原氏にお話しを聞いてみたいと思います。
J-Connect編集部(以下、J編): ロトテックローラーって聞いたことないという人もたくさんいると思いますが、まずはロトテックについて説明してもらえますか?
ロトテックローラーは、もともとドイツのウエストランド社で開発された特殊コーティング水元ローラーで、2008年にハイデルベルグのスピードマスターXL105に搭載され日本で初めて紹介されました。が、その当時は日本で巻き替えをすることができなかったために、限られたお客様のみに使われていました。
2017年から新しいタイプになり、ドイツ・ウィスロッホ-ヴァルドルフ工場から出荷されるハイデルベルグの全ての枚葉印刷機には、このロトテックローラーが搭載されるようになりました。同時に2017年、日本でもサフィラローラーとして巻き替えが国内で対応できるようになりました。
ロトテックローラーは、フッ素樹脂をコーティングに採用することで表面張力を抑えた、これまでの親水性とは全く逆の、新しいアイデア“超撥水性”を施した水元ローラーで、耐久性に優れ、安定した湿し水供給を実現することができます。
J編: どのような特徴があるのでしょうか。
主要な特徴として今日は3つを挙げさせていただきます。
まず1番目は、通常のローラーに比べ寿命が長いこと。なぜなら一般的なローラーはインキ、洗浄液によってゴムが膨潤してしまいますが、ロトテックローラーはそうした膨潤を防ぐように強固なコーティングがされているので一般的なローラーに比べ長く使う事ができるのです。
2番目は、表面張力が極めて低いこと。これにより非常に薄く、均一な水膜を形成することができます。
3番目は、有機溶剤の使用量やVOC排出量も削減することができること。なぜならノンアルコール印刷に適した水元ローラーなので、IPAなどの添加剤も減らすことができるからです。
J編: どんなお客様におススメですか。
品質を重視するお客様にはもちろん、環境を重視されるお客様、また現場環境を改善したいというようなお客様にもぜひ使っていただきたいローラーです。またローラーの交換周期を伸ばしたい、つまり機械のダウンタイムを少しでも減らしたいというお客様にもぜひお勧めしたいです。
さらに、これも押えておきたいポイントですが、オペレータさんにとって洗浄が非常に楽になります。従来のように多くの洗浄剤を使い、力を入れてゴシゴシ洗浄する必要はありません。少ない洗浄剤で軽くふき取るだけで洗浄することができます。
ただここで1点言わせてください。洗浄剤は何でもいいという訳ではありません。
一般的な洗浄液を使うことで、表面の特殊コーティングを傷めてしまう場合がありますので、専用のサフィラDクリーンを推奨させていただいております。
J編: 最後に、読者の方にメッセージはありますか?
実はハイデルベルグ・ジャパンのeShopでは現在、期間限定のサフィラローラー夏祭り特別セールを開催しています。今回はお得なキャンペーン価格に加え、ハイデルベルグ・ロゴ入りの限定ポロシャツももれなく貰えますので、ぜひこの機会にお試しいただければと思います。
本日お話しさせていただいたロトテックローラーもセール対象となっています(スピードマスターXL105/XL106、SX、CX、CD,SM102用)。
ご興味がある場合は、サフィラローラー夏祭り特別セールの画面で “ロトテック” を選択してください。
本日はありがとうございました。