おはようございます! 今週は、欧米のビジネス界では非常に一般的なソーシャルネットワーク Linkedin...
おはようございます! いよいよハイデルベルグジャパンも本格的な販売、サービスをスタートしたマスターワーク製品。そのマスターワークという企業、製品についてハイデルベルグジャパンで後加工のソリューションを担当する足立が解説します。 ハイデルベルグ...
おはようございます。 今日は後加工ソリューションのエキスパート、ハイデルベルグ・ジャパンの足立に、小ロットパッケージソリューションについて語ってもらいました。どうぞ! 折り箱が150年以上にわたってパッケージングの世界で従来の形を残し、市場に愛され続けているのには理由があります。製品の持つブランドメッセージを大切にするために、まったく同じプラットフォームの箱を提供し続けていたり、折り畳んで積み重ねたり、製品を容易に充填したりできる利便性は他にはありません。折り箱の主な目的は内部の製品を保護する事ですが、今では、製品の認識とブランディングに焦点を当てて、視覚的に強いパッケージを作ることも目的の一つになっています。それによって、折り箱は着実に購入決定に影響を与えるためのより重要なツールになっており、印刷市場の中でも重要な製品の1つとなっています。現在、更に小ロットのパッケージングがフォーカスされており、それを印刷市場でどの様に収益を上げるかが重要になってきています。 市場の少ロット要望に対してのKAMAの挑戦 KAMAの提供するソリューションは、少ロットのパッケージングを収益性の高いビジネスへと導くのを目標にしています。小ロットのパッケージは、VDP...
おはようございます! 今年1月18日にオンラインで開催された記者発表会における株式会社共進ペイパー&パッケージ様の代表取締役副社長鍛治川和広様(当時)の全スピーチを、鍛治川様のご承認を得まして、ご紹介する3回シリーズ「オフセット印刷の逆襲」。今日はその最終回です。是非、ご一読ください。(鍛治川和広様は、2022年4月1日付で株式会社共進ペイパー&パッケージ代表取締役社長に就任されています。) ...最後に、スピードマスターXL106の導入目的についてお話しします。この話には2つの方向性があります。ひとつは、プライムファイア106で描いたビジネスモデルを継続するということ。もうひとつは、その新たなスペックを活用して新しいビジネスを創造していくということを目標としています。 一つ目のプライムファイア106のビジネスの継続につきましては、2年前に記者発表会でお話しした時と変わりありません。ひとつは、パッケージ領域を拡大する、パッケージの小ロットを最適化するという文脈です。デジタル印刷であれば、小ロットを安く製造することができますので、ロットの少ないものはデジタルで、ロットの大きいものはオフセットでということを想定していましたが、今ウェブで受けているパッケージの注文でも200枚以下というのはほとんどありません。そういう意味では、パッケージのスイートスポットであるロットについてすべてXL106でカバーできるというふうに考えています。つまり、お客様のプロダクトライフサイクルに合わせた最適生産で、成長期、成熟期、衰退期に合わせた最適なコストを提案できるメーカーになろうということが一つ目の活用法です。 二つ目は、紙袋市場に、さらにアクセルを踏んでいくということです。これも2年前と変わりませんが、SDGsの流れであったりとか、環境対策の流れで紙袋の使用が非常に注目を集めていたりと、さらに市場が大きくなっていると考えています。使う用紙の大きい紙袋は、B1サイズのデジタル印刷機、ないしは、オフセット印刷機が必要で、それらを効率的に生産できるXL106が更にこの紙袋市場を広げていくと確信しています。これらは、ハコプレ紙袋を通じて市場を広げていくつもりです。 最後はPOPのジャンル。大きな什器などは3台か4台に分かれるのが普通で、プライムファイアの版がない技術を活用して版替えせずに生産できることが強みでしたが、1時間最大24ジョブをこなすことができる段取り替えの速さを活用して、この什器市場であったり、フラットベッドの印刷機を活用してバリアブルのポスター、大判のポスターを獲得していくことに一切変更はなく、この2年間続けてきた取り組みを今回の設備変更でも継続していきます。 続いてXL106による新ビジネスの創造についてお話を致します。3点あります。一つ目は、AIでコントロールされた本機校正をそのまま本生産につなげる体制の構築をするということ。二つ目は、7色マルチカラー(プリネクトマルチカラー)による脱特色パッケージ製造を実現するという挑戦です。三つ目は、それらを活用した新しいウェブサービスを創造するということです。 一つ目のAIでコントロールされた本機校正生産体制構築については、お知らせがあります。我々は昨年9月に製版、レタッチを専門に行う「ファイヴツゥジャパン」という会社を、株式譲渡を受けてグループ化をしました。これによって我々は社内で製版やレタッチ、色校正というリソースをもつことができました。我々パッケージ業界、什器業界というのは、まだまだ色校正文化で仕事における色校正がないというケースはほとんどありません。そういう意味では色校正は日常的にやっていますが、よくある話として、「これまでは製版・レタッチはするが、平台校正機で出力して印刷見本としてOKを頂く。ただ、カラーマッチングをしていても、平台校正機とオフセット印刷機では環境も違えば、印刷方法も違うので、どうしても色味が合わないことがある。最終的には営業マンが立ち会って、もしくは、何度か擦り直しをしながら、お客様の見本に近いものに仕上げていく。」こうしたことをしていて、大幅に生産性を損なうことがあります。これらを新しいビジネスモデルではレタッチをした後、我々のXL106で本機校正をすることによって、これが完全にAIでコントロールされているので生産時にも同じ品質を出すことができるということを実現することによって生産効率を上げるだけでなく、お客様とのコンセンサスや関係性を強めていくということができるようになると考えています。 7色マルチカラーによる脱特色パッケージ製造の実現ですが、プライムファイアビジネスの継続と言えば、そうなのですが、プライムファイアの場合は1000枚を上限に考えていたので1000枚以上のパッケージ印刷についてはオフセット印刷の特色で対応するというビジネスモデルでしたが、今回このXL106の7色機を導入することによって、プライムファイアと同様の分版をプリネクトで実現して、大きなロットでも7色印刷を安定して実現するということにトライをします。当然、高品質印刷にもトライをするが、もっと大きいのはパッケージにおける特色を7色に置き換えることによって生産性を劇的に改善することを計画するものであります。 最後に新設備での新サービス創造ですが、サービスの開発についてはお客様のニーズから創っていくマーケットイン志向ものと、プロダクトアウトのような設備に準じて創っていくという考え方があると思いますが、今回については、この最先端設備を活用したサービスということで、これまで展開しているマーケットイン型のサービスではなくて、本機校正・本生産を売りにした厚紙の印刷通販サービスを展開する予定です。Imprenta(インプレンタ)というサービスを22年の春にスタートを目指して設計しているところですので、サービス開始の際には、またお知らせしたいと思っています。 最後になりますが、B1デジタルの夢は、このデジタライズされたオフセット印刷機で継続していきます。ハコプレ事業20億円に向けたラストピースとしての役割を引き継ぐということです。更に、新たにこのオフセット印刷機によってハコプレ事業だけでなく我々の印刷紙器事業もさらに飛躍させる挑戦をしていきたいと思っています。我々はデジタルのフロンティアとして、B1デジタル印刷機の夢をあきらめたわけではありませんが、今回は最適な設備投資ということでデジタライズされた最先端オフセット印刷機のスピードマスターXL106を選定し、導入しました。」 シリーズ終了 「オフセット印刷の逆襲...
おはようございます! 今年1月18日にオンラインで開催された記者発表会における株式会社共進ペイパー&パッケージ様の代表取締役副社長鍛治川和広様の全スピーチを、鍛治川様のご承認を得まして、ご紹介する3回シリーズ「オフセット印刷の逆襲」。今日はその2回目です。是非、ご一読ください。 ....もう少し詳しく説明すると、もともとプライムファイアでは商業印刷は500枚以下のところに強みがあるということでビジネスモデルを描いていました。厚紙、パッケージ印刷については、1000枚以下に強みがあると判断をしていて、バリアブルのようなデジタルの特徴を生かした印刷以外では1000枚以下の小ロットのところで、この数億円の投資を回収するという計画を立てていました。しかし、先ほど申し上げましたように、新たな効率化を反映させると200枚が分岐点になりますので、200枚以上の印刷についてはオフセットで印刷する、200枚以下については、フラットベッドのデジタルで印刷するということになります。プライムファイアが誇る高品質の7色印刷については、オフセットの7色印刷で、プリネクトマルチカラー印刷にトライをして稼働していきます。また、バリアブルについては、少し弱くなりますが、200枚以下はフラットベッドのデジタルで、200枚以上のものについてはオフセット印刷に追い刷りするかたちでこのビジネスモデルをカバーしていこうと計画しています。 「できなくなること」と「できるようになること」をまとめると、プライムファイアは完成された機械だったので、極めて安定した印刷が可能でした。つまり、非接触のインクジェット印刷によりΔE1以内の品質が担保されていましたが、オフセット印刷ではデジタル印刷よりも接触をして変動性が高いため、完全に同等というわけにはいきません。しかし、インラインでコントロールすることによってΔE1.5以内を目標にした品質基準でやるということに変わりはありません。この部分は若干「できなくなること」として挙げています。もうひとつは、B1サイズの大量バリアブル印刷で、例えば完全2千枚絵柄違いのB1ポスターを印刷しようとするとプライムファイアであれば1時間で終わるジョブですが、フラットベッドの印刷機ではそこまで生産性は高くないので、こういう注文があった場合には、納期をより頂かなければならない。これが、もうひとつ「できなくなること」です。一方で、そうしたバリアブルの仕事を獲得するべくプライムファイア導入後から営業活動をしておりましたが、B2のバリアブルは増えましたが、結果としてB1サイズのバリアブルというのは想定よりも獲得できなかった(市場がそれほどなかった)という反省点があります。つまり、このB1サイズのバリアブルができなくなるということは、決して大きなデメリットではなく、ほぼ大きな影響はないというふうに捉えています。 逆に「できるようになること」を言えば、200枚以上の印刷の競争力が向上することであったり、プライムファイアが苦手だった両面印刷ができるようになることが挙げられます。薄紙からG段ダイレクトの印刷、金銀の印刷、フラットベッドによるボードへの印刷、バックライトフィルム印刷等々、できる印刷の幅が広がります。 以上を考えると、今回の投資の変更は「できなくなること」より「できるようになること」の方が多いと我々は捉えています。 続く 「オフセット印刷の逆襲...
おはようございます! 今日から3回に渡り毎週水曜日、今年1月18日にオンラインで開催された記者発表会における株式会社共進ペイパー&パッケージ様の代表取締役副社長鍛治川和広様の全スピーチを、鍛治川様のご承認を得まして、3回シリーズにて、ご紹介させて頂きます。シリーズのタイトルは、鍛治川様がスピーチの中でオフセット印刷の革新を表現された「オフセット印刷の逆襲」とさせて頂きました。具体的な数字を挙げての貴重なスピーチです。パッケージ印刷のお客様に限らず、印刷会社経営者の皆様、是非ご参考にされてはいかがでしょうか?それでは、鍛治川様、よろしくお願いします。 「今日は、スピードマスターXL106導入についての背景並びに目的についてお話しします。 今回の導入にあたってひとつ前段として話さなければいけないことがあります。2年前の11月26日に、プライムファイア106を導入したプレス発表会を行いました。その際に「ハコプレ事業を20億円にするためのラストピース」という話をさせて頂きましたが、今回のお話はB1デジタルの夢を最先端のデジタルオフセットに繋いでいくという話であるという事です。 ご存じのとおり、2020年の3月にハイデルベルグからプライムファイア生産中止の発表がありました。その中にもありましたが、既存ユーザーについては、ハイデルベルグはサポートを続けるということでした。いいニュースではないと思いながらも、3つのことを考えてこれを受け止めました。ひとつ目が、B1デジタル機を唯一もっている会社としてサポート継続によるオンリーワンになるという期待。2つ目は、コロナ拡大の時期だったので収束時の開発再開への期待。3つ目が、万が一ハイデルベルグが開発を継続しないとしてもB1デジタル技術をもつメーカーに売却し、我々は引き続きデジタル印刷機を発展させていくことができる。という期待を持っていました。一方で最悪のケースも想定し、同時に代替策、他メーカー等についても模索してきました。 しかし、結果として、プライムファイア106で行っているビジネスを、「ほぼ代替」でき、のみならず、「できること」が大幅に増える投資になるということが検証できたので、スピードマスターXL106導入に踏み切りました。 形としては、プライムファイアの代わりにXL106を導入し、セッター(スープラセッター)も同時に導入することによって、一機にオフセット印刷の製造効率を高めてプライムファイアのように使っていくという形。もうひとつは、オフセット印刷機では完全には代替できない部分を最先端のフラットベッドデジタル印刷機2台を導入することによってカバーするという形です。これには、カバーするという意味合いと、成長著しいPOP市場をさらにこのフラットベッド機で開拓することも含まれています。 導入する機械は、2020ジェネレーションのXL106-7L、7色コーター付きのほぼフルオプションで、自動化や効率化を一気に進めることができる構成、それに加えてプリネクトを活用し、それらのオペレーションをすべてオーガナイズしてデジタル印刷機のように使っていくことを想定しています。 我々としては、カラーコントロールがデジタルで自動的に行われる、版替えの時間が大幅に効率化される、それらが、プリネクトによってコントロールされることが大きなポイントです。その中でも我々がテストをして、特に驚いたのは、この機械で、当然同じ用紙、基準値の印刷という前提条件はありますが、150枚のジョブを1時間に24ジョブをするというテストを見せられた時です。これを私は、他の方の言葉を借りて「オフセット印刷の逆襲」と呼んでいるのですが、1時間に24ジョブできるということに大きな衝撃を受けました。これは、計算をすると、3600枚(24x150)の正しい印刷物が24種類1時間以内に出来上がったことになります。現行のデジタル印刷機をもってしても様々な制約を考えると、これは実現できない数字ですので、小ロット多品種において、オフセット印刷機がここまで効率化されているということを改めて知った次第です。 我々は、オフセット印刷のサービスに対して手の届かなかった極小ロットをデジタルサービスのハコプレサービスでカバーしていくところからスタートして、デジタル印刷機の発展とともに、JETPRESSでその領域を広げ、さらにその広がった領域をプライムファイアで広げていく。つまり、オフセット印刷機は20年間技術は変わっていない。それに対して伸長著しいデジタル印刷機は今後オフセット印刷機の市場を侵食していくという未来を描いていました。 しかし、この「オフセット印刷の逆襲」と言われるオフセット印刷機の発展によって、現段階でオフセット印刷機の効率化が逆にデジタルの市場を侵食し始めていると判断しました。我々の試算によるとB1サイズにおいてはオフセット印刷機とデジタル印刷機の分岐点は200枚まで減少しています。これが意味するところは、200枚以上はオフセット印刷機でやった方が効率が良く、コストが安く、デジタル印刷機の小ロットでの強みは200枚以下に限られるということです。一方で、200枚以下についてはデジタルに優位性があるので、ここをカバーするためにフラットベッドの高品質な印刷ができる生産機を2台導入しました。 続く 「オフセット印刷の逆襲...
おはようございます!今日は久しぶりにハイデルベルグアシスタントのお話をしたいと思います。 2017年末に、ドイツ、スイス、アメリカ、カナダの4か国で最初に紹介され、日本でも2018年末に登録を開始したハイデルベルグアシスタントは、既に世界で1200を超える印刷会社様、2200人以上のユーザー様にご利用頂いています。デジタルカスタマーポータルであるハイデルベルクアシスタントを使うとどのようなベネフィットがあるかと言うと、一言で言えば、管理、生産、経営、調達のワークフローを簡素化し、スピードアップができるということがひとつ。そして、ユーザーの皆様は、すべての情報や効率的な運用を確保するために必要なサービスを、自分のPC、スマートフォンやタブレット上で24時間365日専用のオンラインアクセスで活用することができることです。 ところで、ハイデルベルグアシスタントは、「生産のためだけのツール」と思っている方はいませんか。それは全くの誤解です。例えば、経理部門の皆様にとっても、ハイデルベルグアシスタントは役に立ちます。ハイデルベルグとの契約概要を、何人もの異なる部門の担当者を探して尋ねることなく、利用されるサービスと関連付する請求書など、瞬時に把握することができます。購買部門の皆様にとっても同様です。ウェブで検索したり、電話したりすることなく、eShopですぐに適切な部品や印刷資材を見つけることができます。もちろん生産現場でも、エキスパートの知識、最新のサービス情報、トレーニング資料、予知保全などにより、機械の稼働率やそのパフォーマンスを向上することができます。 ハイデルベルグアシスタントは、常に企業管理のための最新の重要な数値が含まれているため、経営に携わる皆様にとっても貴重な戦略的パートナーでもあります。このソフトウェアは、ハイデルベルグのどのサービスエンジニアが、いつ来るのか?...