おはようございます!
今日は、弊社エクイップメントソリューションズ本部の曽篠に、”ハイデルベルグの特許技術:AIによる印刷機の完全自動運転”というタイトルで投稿してもらいました。早速どうぞ!
ハイデルベルグの特許技術:AIによる印刷機の完全自動運転
無人化・省人化がますます求められる昨今、印刷機に関しても、イエローバー、つまり俗人的な判断や操作の削減が求められます。生産とジョブチェンジを交互に、完全自動で進めるためには、印刷機が現在の状態を認識し、次のジョブチェンジに必要な工程を算出する事が大前提となります。これらのAI機能はハイデルベルグの特許技術であり、2016ジェネレーションから採用された「インテリスタート2」からは、「完全自動運転」が可能となりました。
2020ジェネレーションでは、更にAI技術が進化した「インテリスタート3」が、全てのスピードマスターシリーズに標準で搭載されています。機種・仕様によっては、パフォーマンスパッケージが選択可能で、コンソール内蔵のディスプレイ「ウォールスクリーン」や、印刷ユニットカバーに内蔵されたLED「インテリライン」と連動して、更に作業効率を高めることが可能です。
インキ交換など、オペレータの介在が必要なプロセスを含む場合でも、「インテリスタート3」がそれらをジョブチェンジプログラムに組み込みます。「インテリスタート3」がオペレータの作業終了を認識すると、残りのプログラムを進めます。「オペレータが印刷機を使って印刷を行う」のではなく、「印刷は印刷機が行い、オペレータはそれをサポートする」時代の到来です。
ジョブチェンジが完了すると、自動で通紙が始まり、印刷機にビルトインされた品質管理装置「プリネクトインプレスコントロール3」が、見当と色を合わせて、基準値に到達すれば自動でカウンターが入り、規定枚数の本生産が始まります。ここでも、分光光度計を用いた「プリネクトインプレスコントロール3」の測色結果からインキキーへのダイレクトフィードバックなど、ハイデルベルグの特許技術が活躍します。
イエローバーの削減と並行して、厳しい品質管理を求められる商業・出版印刷物でも、オペレータの感性やスキルに依存することなく、システムで品質を担保する事が可能です。
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