おはようございます。
今日は、ハイデルベルグ・ジャパン、若手のホープ、CtP製品担当の小川より皆様へメッセージをお届けします。
どうぞ!
皆さん、こんにちは。
製版工程は各メーカーが自動化・省人化を積極的に開発/推進していますね。私たちハイデルベルグは印刷機の印象が1番強いですが、プリプレスからポストプレスまで、綜合印刷機械メーカーとして様々な製品を製造販売しています。今回は製版工程にフォーカスしていきます。
一言で製版工程といっても様々な仕事がありますが、大きく3つ(①プレートの露光前、②プレートの露光、③プレートの露光後)に分けて考えていきます。
①プレートの露光前で時間が掛かる作業と言えばプレートの補充作業ですね。以前Newsletterで記事にしたオートパレットローダー106Kが活躍します。以前の記事は(こちら)
次は③プレートの露光後に注目すると、プレートが露光された後、有処理版であれば現像処理を行われ、その後は有処理/無処理共に、ジョブや印刷機毎に分類されます。その際には、合い紙を入れて版傷対策を行い、印刷機オペレータが分かるようにジョブ名や日付をメモする事が一般的です。しかし、人が行う作業である以上、書き間違いや、版が擦れて版傷が起きたりするリスクは付きまといます。そこでハイデルベルグのオートベンダーが活きてきます。印刷機ごとに台車(トロリー)を設置すれば、ジョブ/印刷機の分類は機械によって行われます。おまけにベンディングもされていますので、オペレータの作業は自分の使うトロリーを持っていって印刷機にセットするだけです。トロリーに載せたまま移動できるので版傷の心配も無くなります。
最後に②プレートの露光では、ハイデルベルグのCtPであるスープラセッターとプリネクトワークフローを組み合わせることで使用できる「プレートパイロット」をご紹介します。通常、製作課で作られたデータはRIPされ、シューターソフトの入ったPCに移動します。そこでCtPオペレータがシューターPCから露光するジョブデータを選択している事が一般的です。ですが、データ作成は印刷順に作成されなかったり、印刷順番の変更はよくある事です。その為、マニュアルで刷版を並べ替えたり探したりといった作業が発生します。
プレートパイロットは、CtPとワークフローがつながる事で、ジョブと印刷機をあらかじめ結び付け、予定された印刷機用の台車(トロリー)にそのジョブ用のプレートが積載されます。ポイントはシューターPCから露光指示を出す必要が無いことです。プリネクトワークフローと繋がっている事で、ポータル(ブラウザで立ち上げ可能な機能)から露光指示を出すことができます。つまり、印刷機オペレータでも製作課の方でも好きなタイミングでプレートを出すことができるという事です。プレートの露光さえ終わってしまえば、上述の通り印刷オペレータは自分のトロリーを取りに行くだけです。省人化に留まらず、無人化にすることが出来ます。他にも予定組ソフトのスケジューラとの組み合わせなど便利な機能もありますが、別の機会にお話したいと思います。市場環境が大きく変わっていく時代で皆様はどのような改革を行っていきますか?私たちと一緒にスマートファクトリーを目指しましょう!