皆様こんにちは!
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、先日、ハイデルベルグ・ジャパンでは、株式会社クイックス様の岡本社長にインタビューをさせていただきました。
J-Connect編集部(以下、J編):Push to Stopについて、どのようにお考えですか?
岡本社長: 感銘を受けたすばらしい考えで、本来あるべき姿だと思います。考え方を変える。そもそも、つねに稼働している状態が普通で、止まっている状態がイレギュラーなんですよね。
J編: ワンストップではなく、ノンストップサービスとはどのような事を示すのでしょうか?
岡本社長: 実は、ワンストップサービスという言葉が嫌いなんです。これは逆に言うとお客様に一度止まってもらう必要がありますよね、そして、それは受け身の姿勢でしかないのです。
お客様と同じスピードで一緒に走り、自分たちが提供できる機能を、お客様の企業活動に合わせて提供し、貢献することがあるべき姿だと思いますし、現在求められるものだと考えています。
J編: 導入の経緯をお伺いできますか。
岡本社長: コストダウンを行うには最新設備への入れ替えが必須でした。一方、現状の印刷ボリュームでは既存設備で良いという考えもあったのですが、社員のモチベーションを維持する意味合いもあり、導入をしようと思いました。
当初は既存機3台を出して、新台1台にまとめることをイメージしていましたが、最終的には既存機4台を1台に集約することで人的リソースの面や、工場のスペースの有効活用など、様々な点で効率改善が見込めることがイメージでき、導入を決意しました。
J編: 導入効果はいかがですか?
岡本社長: 一番ありがたいのは、機械を使う方々が嬉しくてしょうがないみたいなんですよ笑。みんなニコニコしていますね。やっぱりそれが一番うれしいですね。それに、現状すでにこれまでの2倍程度の生産性を出していますが、まだまだこんなものじゃないと思っていますので、その点も楽しみですね。それに、インプレスコントロール2によって色に関してはよりシビアになりました。色に対する意識もだいぶ変わったと思います。
また、仕事の傾向は多品種小ロットです。中には本当に少ないロットもあるので、版替えが多いほど効果があるXLは最適な印刷機ですね。
J編: 最後にメッセージをいただけますか?
岡本社長: 株式会社クイックスは、印刷会社ではなく、メディア表現にシビアなコンテンツビジネスを提供する会社です。そして印刷が他メディアに打って出るときに必要な考えが、Push to Stopなんだ、と考えています。
インダストリー4.0は顧客との共通言語です。マーケットを意識したワークフロー、モノづくりを創り出すためのものですから、そこで自社の生産設備に合わせるのではなく、お客様の活動に合わせた生産プロセスを構築し、そこをPush to Stopにしていく必要があります。