おはようございます!
今日は、弊社後加工のエキスパート、エクイップメントソリューションズ本部ポストプレス部の足立からのご提案です。では、早速、足立さん、お願いします!
”はい、それでは早速始めさせて頂きます。皆さんご存じの通り、断裁工程はまだたくさんの人員が必要です。一方で、生産性を高めるための熟練労働者の不足は深刻な問題です。断裁工程は用紙の取り扱い工程が複雑に組み合わされており、特にパッケージの厚紙用紙などの積み下ろしや搬送は労働負荷が高くなり、作業効率を上げることが難しい工程です。そうした中で、多くの印刷会社にとって自動化への関心は高く、断裁工程における自動断裁技術の需要はますます高まっています。当然、従来型のシンプルな断裁方法を採用する印刷会社様もいらっしゃいます。しかし、今後はシステム断裁に焦点を当てた方向に必ずシフトしていくと私は考えます。プリプレスからポストプレスまでの自動化されたプロセスチェーンは、ますます加速する少ロット多品種化、厳しさをますコスト削減への要求、販売時点での差別化、環境への対応など、パッケージ印刷が抱える複数の課題にタイムリーに応えていくためには必ず必要なプラットフォームだからです。
自動断裁システムPACE 300
今回ご紹介したいのはパッケージの白紙断裁に適した、ポーラー自動断裁システムPACE 300です。白紙断裁は求められる品質レベルにもよりますが、多くのパッケージ用の白紙はジョギングせずに断裁されます。製紙会社やパッケージ印刷会社では、全判サイズの用紙を指定寸法に断裁、半裁サイズへの断裁などを行います。ポーラーは用紙の供給、断裁、積載を自動化する事でオペレータの作業負荷を軽減し、断裁の効率を高めるソリューションを提案しています。
「PACE」という言葉は
「PACE」という言葉は「POLAR Automation for Cutting Efficiency」の頭文字をとった言葉で断裁効率のためのポーラーの自動化設備を意味しています。このPACEには以下のコンポーネントが含まれています。
- 断裁機の後方テーブルを介して断裁機へ用紙搬送するためのグリッパーローディングシステム「オートトランス」
- 断裁機内で用紙を自動的に回転させるグリッパーシステム「オートターン」
- 自動切り屑排出システム「オートトリム」
トランソマット用紙給紙装置とオートトランス
トランソマット TR-3BLは、スキット積載された用紙を自動的に引き込み、オートトランスグリッパーローディングシステムがそれを受け取り、断裁機の後方テーブルに自動で用紙を輸送します。
自動回転グリッパー・オートターン
自動位置合わせゲージ付きの自動回転グリッパーは、PACE断裁システムの重要な装備の一部です。グリッパーシステムは後方テーブルの用紙束を90度または180度、右側または左側に回転させます。次に、バッグゲージが用紙束を断裁位置に自動的に押し出し、そして断裁が自動的に行われます。このようにして全紙の用紙束はオペレータ介入なしで断裁することができます。さらなる断裁が必要な場合には、オペレータはカット作業を続行し、個々の製品を手動で回転させることもできます。
自動切り屑排出システム・オートトリム
断裁後の切り屑を自動的に排出できるオートトリムは、自動化されたPACE断裁システムに必要な前提条件です。オペレータが手で切り屑を切り屑籠に投げ入れる作業は不要で、搬送コンベアーで適切な位置にある屑籠に切り屑を自動搬送します。
トランソマット用紙積載装置
トランソマットTREにより断裁機に断裁済み用紙積載が容易になります。これにより、断裁工程全体のワークフローが最適化されます。中間製品と最終製品は、手動でトランソマットのパレットに積載されます。
いかがでしょうか?パッケージの白紙断裁に適した、ポーラー自動断裁システムPACE 300ご理解いただけましたでしょうか?ご質問等あれば、お気軽に私、または、ハイデルベルグ・ジャパン スタッフまでお問い合わせください。”
足立さん、ありがとうございました!
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