おはようございます!
先週に続き今日は、ハイデルベルグ イノベーションウィーク2020の製品デモンストレーションのスクリプトをご紹介します。今日ご紹介するのは、ラベル印刷に特化した3日目の1番目の製品デモ。プレゼンターは、ハイデルベルグ本社でサービスのシニアマネージャーを務めるマーカス・ウィンターです。テーマは、”お客様の生産を収益性高く持続可能に、かつ高速で”。スピードマスター2020ジェネレーションとプリネクトワークフロー、そして新しくなったフォイルスター、ポーラーラベルシステム DC-11 Plusを組み合わせてラベル印刷の生産性を飛躍的に向上させるポテンシャルについて解説します。それでは、どうぞ!
”私たちが直面している要求はますます複雑になっています。少部数化、短納期化、個々の顧客の要件の増加、持続可能性(サステナビリティ)…。私たちはお客様の声に注意深く耳を傾け、世界で最も革新的で経済的な印刷機を開発しています。最初の鍵となるのは、Push to Stop の原理に基づいて、ナビゲートされ、自動的に印刷の仕事をこなすスマートな印刷機です。ルーチン作業を完全自動にすることにより、オペレータの負担を軽減します。”
オペレータを最も効率よく作業ができるようにナビゲートし、ルーチン作業は完全自動運転でこなしていく。これからの印刷機にはMUSTの要件ですね。ちなみに2020ジェネレーションでは、すべてのスピードマスターでナビゲート印刷をすることが可能です。
”プリネクトはすべての作業ステップをend-to-end (エンド・トゥ・エンド)で結び付けます。プリプレスモジュールからオフセット印刷、ポストプレスまで。Push to Stopは、プリネクトスケジューラーでの準備と生産計画から始まります。受注した仕事は、最適な順序で処理されるように準備され、ジョブキューに送られます。ジョブがリリースされると、仕事替えの順序が自動的に作成されます。これを担うのがインテリスタート3です。エラーが最小限に抑えられます。仕事の順序が変更されると、順序は最適な結果が得られるように再配置されます。
印刷機でのすべての作業ステップは、インテリガイドによってプレスセンターで直接視覚化されます。インテリラインは、手動による介入が必要な場合に、オペレータに知らせます。システム自体が目標達成のための最も経済的な方法を知っているのです。印刷機全体のシステム効率、つまりOEEは向上し、用紙あたりのコストが下がります。これにより、少部数印刷の仕事も魅力的になります。インテリジェント ハイカラーマルチドライブ インキングユニットドライブは、世界屈指のテクノロジーです。これにより、使用しないインキングユニットをメインドライブから切り離したり、生産中に洗浄を行う事が可能です。インキングユニット、ブランケット、圧胴を同時に洗浄できます。
セットアップのプロセスは、複雑さを増しています。ハイカラ―マルチドライブは貴重な時間を節約します。私たちの新しいジェネレーションのXL106では、コーティングユニットの圧胴も完全自動で洗浄が可能です。これはセットアップ時間を短縮するための重要なテクノロジーであり、インテリスタートプロセスに統合されています。パウダー除去やディープクリーニングなどのさらに統合された機能も、これらのますます複雑化する要件を満たすのに役立ちます。”
さてここからは、特に、ラベル印刷のお客様、また、今後ラベル印刷への参入をお考えのお客様に聞いて頂きたいと思います。
”特にラベルの分野では、後加工は市場の要求を満たすための重要な要素です。私たちのフォイルスターは、ラベル生産において、市場のベンチマークとなっています。生産中に個々のインデックスの長さを調整できることで、材料を最大80 %節約できます。 しかも、生産における最大の信頼性を備えています。用紙上の決められた部分のみフォイルを加工する事も可能です。コールドフォイルは、蒸着効果と生産速度において理想的なソリューションです。コールドフォイルでの生産は、環境にも優しいのです。アルミニウムを節約し、ラベルをリサイクルしやすくします。さらに、まったく新しい顧客グループに幅広いオファーで対応することができます。ハイデルベルグをパートナーとすることで、時間のかかるさまざまな資材を選択するプロセスが必要なくなります。私たちのサービスパッケージには、オペレータのトレーニングと、お客様の新しいアプリケーションに合わせたすべての印刷必需品(消耗品)が含まれています。すべての私たちのアプリケーション・ノウハウをご活用ください!”
私たちのサービスパッケージ、それを私たちは、今、プリントサイトコントラクトと呼んでいます。お客様のご要望に合わせていろいろ組み合わせができる包括的なパッケージです。そして、ここからは、印刷では最も重要な湿し水をコントロールするハイカラープロのお話….
”インキ/モイスチャーフィルムの正しい設定は、高品質の印刷物生産の基本です。新しいスピードマスターのダンプニングユニットは、今後、ハイカラープロで統括的にデジタル制御されます。湿し水の量は、湿し水ローラーと計量ローラーの間で決定、測量され、スキュー量は、プレスセンターから直接測ることができます。潤滑限界にさらに正確に近づくことができ、生産実行中にコンソールから微妙な修正も行うことができます。これはヤレ紙の削減につながります。ジョブが完了すると、すべての生産データがシステムで利用可能になります。個々のジョブの収益性の評価が可能です。各印刷ジョブの品質はインプレスコントロールによって個別に文書化されます。
ポストプレスは、パッケージされたカートンに至るまで最適にネットワーク化されています。 Push to Stop ワークフローは、インラインで高度に自動化されています。ポーラーラベルシステム DC-11 Plusは最速の完成を保証します。ぜひお問い合わせください。お待ちしております。”
と、とマーカスは締めくくりました。