おはようございます!
こういう時代になってデジタル化はさらに加速し、その重要性が増している事は多くの人が感じていることと思います。ハイデルベルグも、全社を挙げて世界中でデジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に進めいます。しかし、デジタルだけでは何事も成立しません。やはり”実体”がしっかりしていないと!…ということで、今日はその”実体”を製造しているハイデルベルグの工場のひとつ、ドイツ、アムシュテッテン工場をご紹介したいと思います。
ハイデルベルグの最も重要な生産拠点のひとつであるドイツ、アムシュテッテン工場があるアムシュテッテン市は、ミュンヘン市から北西約150キロ、シュトゥトガルト市から南東約60キロに位置する閑静な田舎町です。そこに、ハイデルベルグが、ガイスリンゲン市から工場を移したのは、1985年、今から36年前のことです。それ以来、今日まで、アムシュテッテン工場は、フレームやシリンダーなど、スピードマスターをはじめとするハイデルベルグ印刷機の高品質や群を抜く頑丈さを支える部品を鋳物から製造してきました。
現在は、260,000平米 (東京ドーム約5.5倍) の土地に、110,000平米の広さの工場が建ち、約850名の従業員が働いています。鋳造工場として有名なアムシュテッテン工場ですが、工場は鋳造工場と機械工場としての2つの機能を有しています。鋳造工場としては、年間約85,000メトリックトンの鋳鉄を製造し、
機械工場としては、重量10キロから6メトリックトンまでの印刷機械のサイドフレーム、ベースフレーム、シリンダーなど3000種類のコンポーネントを、年間約65,000個生産しています。
実は、印刷機の部品に限らず、さまざまな鋳物品・機械部品は、印刷業界ではない社外のお客様のためにも製造・販売されています。また、品質、標準化、そして環境への配慮もハイデルベルグならではの細心の注意が注がれ、アムシュテッテン工場は、ISO 9001, ISO 14001, ISO 50001 and ISO/TS 16949の認証工場にもなっています。
デジタル、もちろん ”重要” です。しかし、デジタルだけで事は成立しません。アムシュテッテン工場は、今も、ハイデルベルグのハートとして、世界のオフセット印刷業界のハートとして、熱い鼓動を打ち続けています。