おはようございます!
今日は、スピードマスター2020ジェネレーションの新しいハイデルベルグUXについての第4回として、新しいハイデルベルグUXを実現しているさまざま要素のひとつインテリランについてお話します。
インテリランとは?
前回このシリーズでご紹介したインテリスタート3が、仕事替えをナビゲートしてくれるソフトウェアなのに対し、インテリランは印刷全体の生産プロセスに渡ってオペレータをナビゲートしてくれるソフトウェアです。生産を通して継続的に、適時に、適切なナビゲーションをしてくれるというのが特徴です。例えば、車のナビゲーションは、高速道路をドライブしていて先に降りる出口があると、その出口にたどり着く少し前に出口の情報を提供してくれます。30分前では早すぎるし、30分後では意味がありません。出口に到着する少し前に、どのような場所なのかを画像で示し、どのレーンに入ればいいのか等を教えてくれます。インテリランの考え方はまさにこの車のナビゲーションと同じです。
上の図の中の一番下のラインがジョブキュー、仕事の順番を示しています。表でご覧頂けるとおり、インテリランは仕事全体を通してナビゲートをしてくれます。それに対し、インテリスタートは、表の中では機械のラインの緑の部分が示している通り、仕事替えの際に何をすべきかをナビゲートをしれくれます。青の部分は、印刷機が稼働中であることを表しています。そして、人が介入して行われなければならない作業の時間は、オペレータのラインの黄で示されています。インテリスタートは、仕事替えの際に、オペレータがしなければならない仕事を適時に表示してナビゲートしてくれますが、仕事替えの時間を減らすためには、印刷生産中にオペレータがやれることもたくさんあります。例えば、次の仕事の刷版の準備等は現在の仕事の印刷中にもできます。インテリランは、現在の仕事があと少しで終わりそうな時に、”刷版を準備すべきですよ”など、現在の仕事の印刷中にもできること、すべきことを To Do List を示して教えてくれるのです。そうすることによって、以前このJ-Connectでもご紹介したイエローバーを小さくすることが可能になり、ひいてはOEEの向上へと繋げることもできるのです。
さて、新しいハイデルベルグUXを実現しているもうひとつの要素、インテリランとは何か、またインテリスタートとの違い、ご理解頂けましたでしょうか?このシリーズ、次回は、新しいハイデルベルグUXを実現しているもうひとつの要素 インテリライン についてご紹介したいと思います。”いやいや、もっとインテリランについて知りたい!”というお客様は、遠慮なく、ハイデルベルグ・ジャパン (03-5715-7374) までお問い合わせください。