おはようございます! 2月9日でご紹介したハイデルベルグのイノベーションセンターに続き、今日は、意外と知られていないハイデルベルグのプロダクションネットワークのひとつブランデンブルグ工場をご紹介したいと思います。ブランデンブルグと言えば、ベルリンにあるブランデンブルグ門、もしくは、クラシックがお好きな方ならバッハのブランデンブルグ協奏曲を思いだす方が多いかもしれません。が、今日は、ハイデルベルグのブランデンブルグ工場です。 ブランデンブルグ工場といっても、あのブランデンブルグ門のあるベルリンにあるわけではなく、ベルリンの西約75kmのブランデンブルグ市にあります。工場は、593,000平米(東京ドーム約13個分)の敷地内に、42,000平米を使って建てられ、その内部には約200台の加工機が設置されています。現在は、約400名の従業員が働き、シリアルパーツの製造、モジュールアッセンブリー、また、熱処理などが行われています。 ブランデンブルグ工場で生産が開始されたのは、今から30年前1991年4月、当時はまだ賃貸施設としてのスタートでした。その後、わずか5か月後には、枚葉オフセット印刷機の最初のコンポーネントが新しい生産ラインから出荷されていきました。ドイツ以外の海外も含め、多くの候補地から、当時このブランデンブルグという地が選べられたのには理由があります。それは、この地域には、優れたインフラストラクチャに加えて、金属加工業界での経験を持つ高度なスキルを持つエンジニアが多数住んでいたということです。工場は当初、標準的な機械部品を製造していましたが、徐々に大きくて複雑な部品の製造と組み立て、特にシャフト、ローラー、および長さ4メートルまでの部品も加えられていきました。工場が稼働開始して以来、ハイデルベルグはこの工場に約2億2,000万ユーロ超を投資し、最近では工場全体で最先端の生産技術、無人輸送システム、省エネLED照明に投資してきました。 今日のブランデンブルク工場は、ハイデルベルグ近郊のヴィスロッホ-ヴァルドルフ工場と、先日このJ-Connectでもご紹介したシュヴァーベンアルプスのアムシュテッテン工場等とともにハイデルベルグの重要なプロダクションネットワークのひとつであり、現在約8000の異なる部品が製造されています。ハイデルベルグの印刷機に取り付けられている部品もかなりの数がここで生産されています。そう、お客様が見ている、触れているそのスピードマスターの部品、ここでブランデンブルク工場で生産されたものかもしれません。 デジタルだけではいけません…(アムシュテッテン工場) はこちらから。 イノベーション誕生の地…(イノベーションセンター) はこちらから。