おはようございます!
前回に引き続き、新しいスピードマスターCX104の開発に、開発当初から関わっていたアジアパシフィックの製品責任者、プロダクトマネージャー、ダグラス・ムーニーのインタビューをお届けします。それでは、早速!
J-Connect編集部(J編):スピードマスターCX104は、日本のお客様にどのようにフィットするでしょうか?
ダグラス・ムーニー(DM):日本の印刷業界は、とても多種多様です。あるお客様は、生産性やOEEにフォーカスし、他のお客様は最高の品質を求めています。さらに、印刷会社は最新のコストやヤレ紙の削減の方法、そして最新の自動化技術を手にすることを望んでいらっしゃいます。スピードマスターCX104では、4色機から、最新の自動化機能が付属した最大16ユニットのモデルまで、幅広いを選択肢をご用意しています。私たちハイデルベルグは、日本の印刷業界の高い要求に、お客様の規模を問わない幅広いモデルと、薄紙から厚いプラスチック原反まで対応できる被印刷物に対する高い柔軟性で、お応えできると信じています。
J編:開発プロセスの中で、特に、この新型コロナウィルス感染下の開発で、最も困難だったことは何ですか?
DM:私たちが新しいスピードマスター印刷機を開発する際には、常に、製品発表前、そして市場導入前、新しいモデルを、パッケージ印刷、コマーシャル印刷など、さまざまなセグメントのお客様に導入させて頂き、機械のパフォーマンス、スピード、準備時間、ダウンタイム、OEEなどのKPIを前モデルと比較する包括的なフィールドテストを行います。ハイデルベルグは、印刷機をクラウドに完全にデジタルで統合しているので、リモートで効率よくこれらの数字をモニターすることができました。しかしながら、フィールドテストをして頂いているオペレータの方たちや経営者の方たちと直接話をして、機械のパフォーマンスに対するフィードバックを頂き、どこにまだ改善の余地があるかをお伺いすることこそ、本当は常に価値のあることです。が、この新型コロナ感染拡大の中では、リモートでやらざるを得ませんでした。
私たちの スピードマスターCX104 の ”GO TO MARKET PLAN” (市場導入計画)は、常に地球規模での製品導入をターゲットにしていました。まずは、ハイデルベルグのウィスロッホ-ヴァルドルフPMCからのオンラインイベント (IT’S SHOWTIME!)、そして同時に、新型コロナ感染拡大が始まってから初めての印刷業界の主要な展示会となった北京で開催されたチャイナプリントです。私たちは、これらを成功裡に実現し、今世界の市場に向けて機械を出荷しています。
私たちはもちろん日本の東京本社カスタマーセンターに向けても、今スピードマスターCX104の出荷準備をしています。日本のお客様にも、もうすぐ直に私たちの新しいテクノロジーをご覧いただけると思いますよ。楽しみにしていてください!
私たちにとってこの危機の中での最も大きなチャレンジは、お客様の会社に訪問してお客様に直接お会いできなかったことです。そして、私たちの世界の拠点で新しいモデルのために私たちが計画してきたこと、そしてそれがお客様にベネフィットをもたらすことについてフェイスツーフェイスで情報をご提供できなかったことです。一日も早くこの状況が変わることを望みます。
J編:その他にスピードマスターCX104についておもしろい話があったら教えてください。
DM:この スピードマスターCX104 開発時の私たちの社内プロジェクトの名称は、フェニックス (Phoenix) でした。フェニックス(不死鳥)は、その不屈さ、強さ、そして永続性で知られている神話の鳥です。まさに、新しいハイデルベルク スピードマスターCX 104に適したプロジェクトネームだったと思っています。
J編:フェニックス、力強く羽ばたき飛び立ちましたね!今日は本当にありがとうございました。
ハイデルベルグ枚葉印刷機 アジアパシフィックの製品責任者が語る スピードマスター CX104 -その1-
スピードマスターCX104のワールドプレミア、IT’S SHOWTIME! はこちらから。