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外見からはわからない、ハイデルベルグの印刷機の根本的な違いって何?

2019-05-16  By Masahiro Kaneko
0


おはようございます。

令和を迎えた第二回目の今日は、ハイデルベルグの印刷機の特徴全般についてご紹介していきたいと思います。
この102印刷機のシリーズは引き続き、デジタルテクノロジー オフセット印刷機担当スペシャリストの木下氏にインタビューをしてみました。


【関連記事はこちらをクリック】

・102フォーマットの魅力を再発見いただきたく、私登場しました!


J-Connect編集部(以下J編): 引き続き、102サイズを掘り下げていきたいと思いますが、そもそも102シリーズはどのような経緯を経てきたのでしょうか。

木下: 前回もお話したとおり、102シリーズは発売当初から、基本的なローラ配列や用紙の転送の設計と考え方を変えていません。
さらにCD102は歴史上、世界で一番売れている印刷機で、50,000ユニット以上という、業界から非常に信頼性のある販売実績を誇っております。これは今後も不動の地位を確立、更新していくことでしょう。

 

J編: なるほど、質実剛健のドイツらしいですね。鉄にも特徴があると聞くことも多いですが、どうなのですか?

木下: そうなんです!ハイデルベルグは印刷機械メーカーとしては唯一、自社の鋳造工場を持っており、厳しい品質管理を行いながら高品質な鉄を安定供給しています。鉄鉱石を始めとする数種類の鉄を溶解炉に入れ溶かす作業は圧巻です。溶解後は、鋳型に流し、冷却、加工と精密な製造工程を経て組立工場まで搬送されます。

ドイツの硬い鉄は、ハイデルベルグ印刷機のユニットをコンコンとたたいたことのある方はご存知でしょうね。このようにして頑丈で高品質な鉄から作られたハイデルベルグの印刷機は、例えばXL106の最高速である18,000枚/時の高速稼働時でも、振動などによって印刷品質に影響のないよう設計されています。ダークグレーだったフレームは今ではシルバーとなり、スタイリッシュなデザインも魅力の一つかもしれません。

ちなみに、弊社エントランスにはアムシュテッテン鋳造工場やハイデルベルグなどの写真が展示されていますので、お越しの際にはぜひご覧くださいね!

J編: なるほど、元をたどれば固い鉄が高い印刷品質を下支えしているのですね。

木下: そうです。用紙搬送、インキの網点位置はミクロン単位で均質に再現されなくてはいけないので、機械的な影響はゼロにしなければなりません。また色再現で言うと、印刷物のインキの膜厚は一般的に1ミクロン前後で形成されています。
この1ミクロンの精度をコントロールできなければ、色の再現性に制限がかかってしまいます。または表現したい色を実現、安定させるためには、1ミクロンの精度がなければなりません。ハイデルベルグは500段階の調整でミクロン単位のコントロールで、指示した通りのインキ量を用紙に転写させます。

 

J編: 500段階!そんなに細かくてきちんとコントロールできるんですか?

木下: それができるんです。指示・調整した通りにインキ量が変わるかどうか?インキつぼが言うとおりに動いてくれるかどうかは印刷品質に影響を与える重要なポイントの1つですね。インキがつかなければ印刷製品になりませんし、精度も求められますので、感覚ではなくデジタルで管理できなければなりません。
そして特徴的なのは、ハイデルベルグはインキつぼ、元ローラを劣化させず工場出荷状態を維持するためにフィルムを使用しています。このつぼフォイルを磨耗させることで、印刷機の磨耗を防いでいるのです。これによりインキつぼの開閉具合をメンテナンスする必要はありません。キーとなる部分が不安定では精度が保てないのです。

 

J編: となると、つぼフォイルが磨耗したらインキ量は変わるの?と疑問に思うのですが。。。

木下: そうです。磨耗したら隙間が減り、インキ量も指示通りの量が送られません。そこでハイデルベルグはフィルムの減り具合をセンサーで確認してつぼの開き量に自動的に換算するようにプログラムされます。
ジョブ切替時にインキをローラに供給するソフト、プリインキングも上書きされるので、機長がフィルムの劣化を考えて調整する必要は全くありません。オプション機能になりますが、基本的に日本のお客様には使っていただいています。

 

J編: なるほど、インキのコントロールの重要性があらためてわかりました。

木下: インキの次は水の話をしましょうか。
水無し印刷以外は、印刷において重要なのは水とインキのバランスで、このバランスが良くないと、いくらインキ量が適正でも、指示通りのLabにならない問題が発生、濃度が不安定、さらに汚れや乾燥不良の原因となりえます。ハイデルベルグの印刷機は水の供給が不安定にならないよう、また一部分に余分な水が余らないよう、ハイデルベルグ独自の保水ローラで、印刷品質を大きく左右する湿し水の微妙な量をコントロールしています。

カナール部分による不安定な湿し水供給でも、適度な過乳化を保ち印刷品質を安定させているのです。「水を制するものは・・・」という言葉は、印刷業界の皆様では良く耳にしますよね。まさにそうなのです。

 

J編: 水とインキの両方で絶妙なコントロールをしているんですね。

木下: そうです。ちなみに先ほどからインキ量を指示するとか、設定するとか話していますが、皆様の現場ではインキ量の管理、つまり”数値管理”はどのようにしていますか?
今ではほぼ標準となったカラーパッチや絵柄を測色するという手法ですが、ハイデルベルグは30年以上前の1988年にはすでにLab管理の分光光度計の測色機とインラインしてインキつぼにフィードバックするという技術を発表しています。

測定した分光値からダイレクトにインキ流量に変換、用紙の上に反映するシステムは、ハイデルベルグの品質管理装置全てに共通しており、長年に渡る測色データの集積、分析、解析の塊であり、印刷機と品質管理装置を一緒に開発するハイデルベルグのシステムしかありえないのです。
ですから、ハイデルベルグのインライン品質管理装置“インプレスコントロール”は、印刷機内部でLab測定と管理を行うだけで、改めて用紙を抜いて測定する必要がないのです。

 

J編: ちなみに、それぞれの仕事に対する設定ってどう保存するんですか?

木下: ジョブが終了したら、皆さんはどうしますか?リピートのためにインキつぼデータを保存している場合が多いと思います。
ハイデルベルグは、ネットワークで接続されている”アナライズポイント”の品質管理のページに、ジョブの一つとして保存し、つぼの開き量だけでなく品質管理装置で測定した履歴を残しますので、データから印刷機と資材の状況を判断したり、カラーマネジメントのコントロールをしたり、リピートとの比較をしたり、など生産物の分析(アナライズ)を容易に行えるようにします。

生産中は生産することに集中していただき、振り返るときには落ち着いて別途時間を取って分析しましょう。そうすることで、人材育成にも繋がっていくはずです。働き方改革で、KKD(勘、経験、度胸)を減らし、任せられるところは印刷機のプログラムに任せましょう。

 

J編: 効率化に欠かせないものということがよくわかりました。今回はここまでですが、最後に読者の皆様に一言いただけますか?

木下: 今日お話した特徴をしっかりと出してもらうには、日頃の清掃とメンテナンスは欠かしてはいけません!来月以降、その他の機能について少しずつご紹介していきます。お楽しみに。

 

 

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