おはようございます!
創業以来、本づくりを柱に事業展開してきた株式会社アイワード様。(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:奥山敏康)
この度スピードマスターXL106-8-P 18K カットスター付の2号機を導入し、6月17日、同社石狩工場において始動式が行われました。
アイワード様では、これまでも両面機の導入に合わせてカットスターを装備いただいたいており、入れ替えも含めて7台目、現在は4台(8色機×3台と4色機×1台)が稼働しています。カットスター付両面機を導入した経緯、成果などについて奥山社長にお話しを伺いました。
J-Connect編集部(以下J編): 今回8色両面印刷機、そしてカットスターを増設した目的を教えていただけますでしょうか?
ブック印刷事業を柱とする当社の印刷設備は、両面機導入の歴史でもあります。
これまで1/1、2/2、そして4/4へと、サイズもアップし導入してきました。これは、次代に向けて企業としての決意を具現化するものです。現在は4台のカットスターを導入して、生産性と品質の向上、そしてコスト低減を伴う高効率化を図っています。カットスターと両面機の組み合わせがなければ、弊社のソリューションは成り立たないと考えています。すべての両面機に装備するという意思決定は、成果よって実証されています。ハイデルベルグのテクノロジーがあってこそだと思います。
株式会社アイワード様 主要設備
- 菊全寸のび判8色両面兼用印刷機 スピードマスターXL106-8-P 18K カットスター付×2台
- 菊全寸のび判7色印刷機 スピードマスターXL105-7+LX
- 菊全判8色両面兼用印刷機 スピードマスターSM102-8-Pカットスター付
- 菊全判4色両面兼用印刷機 スピードマスターSM102-4-Pカットスター付
- ハイデルベルグ スタールフォルダー×8台
- ポーラー断裁機×5台
- その他(B半裁判カラーオフセット輪転印刷機、無線とじ機、中とじ機など)
【用紙代を最小限にするロールシーター カットスター】
最高スピードでもトラブルの少ない印刷が可能で、用紙ロスの低減に貢献します。
条件により仕様が異なる場合がありますが、40~300g/㎡、幅480~1,060mmまでの巻き取りが可能で、以下のメリットがあります。
- 巻き取りの切り替えが容易
- 用紙の残量を常に表示
- すばやく簡単に短時間で枚葉と巻き取りの切り替えが可能
カットスターはオフ輪の低コストと枚葉機の柔軟性を両立する装置です。フィーダの直前に設置され、印刷用紙は巻き取りから給紙、ロールシーターで希望のサイズにカットされ、フィーダに給紙されます。15%までのコストカットが可能となり、特にフォイルや蒸着紙をご使用の場合、コストの削減幅はさらに大きくなります。カットスターはボタン操作だけで切り離しが可能で、切り離した後は印刷機はもちろん枚葉印刷機として使用可能です。
【海外でもカットスター!: ザクソプリント社】
印刷通販大手のザクソプリント社は、生産性と効率性を劇的に向上するハイデルベルグの新しいラージフォーマット印刷機にカットスターを装備。
クラウス・ザウアー氏は「用紙代10%の値上げを吸収することに成功しました。用紙コストはコストの中で最大30%を占めるためとても重要なのです。さらにロール紙はカットされた用紙と比較し6%も安いのです。」と語っています。