おはようございます! あのアンソニー・サールビーへのオンラインでのスペシャルインタビュー、第6回目をお届けします。今回は、生産性向上についてアンソニーどう考えているか、じっくり語ります。 https://youtu.be/IObmTk-3Ej4 J-Connect編集部(J編):日本には生産性を上げて生産能力を高めても機械を満たすだけの仕事がないとおっしゃるお客様もいます。また、マネジメントが生産性を上げようとしても品質面で不安をもつ現場の人たちの抵抗が強いという意見もありますが? アンソニー・サールビー(AT):顧客の期待は、どの程度かについて密かに不安になる点は、明らかに日本のカルチャーの少し違うところですね。何人かのお客様になぜそのような心配をするのかと尋ねたのを覚えていますが、理由はどなたからも得られませんでした。しかし、確かに心配になるようです。 何か新しいことを始めるときは、世界のどこでも同じだとは思いますが、人々は、メリットが理解できないために、生産性が上がることに不安を感じます。私は、1つの仕事として、何を達成しようとしているかを非常に明確に伝える必要があると思います。世界中の人々がする最悪のことの1つは、9,000枚/時から18,000枚/時にすることを望みながら、それが何を意味するのかを理解していないことです。 ですので、毎日、1%、2%、3%と段階的に上げていくと、恐れずに高速で運転するという目標を達成できます。近年、特に印刷機の制御で明らかになったのは、私たちが何度も言ってきたさまざまな理由により、印刷機の挙動品質のレベルは低速時よりも高速時の方が優れているということです。用紙のパフォーマンスが実際現在どのようになっているかは、四半期ごとの残量でわかります。 生産性の向上をためらう人たちは、組織にとってそれが何を意味するか不安になって、自身の身動きが取れなくなっているというのが私たち全員にとっての現実だと思います。データはハードにではなくソフトに使います。人は一夜ですべてを変えようとしますが、それは最悪です。印刷機が2台、3台あれば、まずは、1台から、ひとりから、顧客も1件ずつです。こうした観点から考えたとき、OEEを上げる、生産性を上げるなどの明確な達成目標がある場合、最善を求めて努力するのは素晴らしいことだと思います。しかし、コミュニケーションし、教育し、サポートをする必要があります。また、その過程ではミスが起きることを承知しておかねばいけません。それは発展の一部であり、印刷会社としての進化の一部です。人々を縛り付けているものは人々以外にいません。顧客の期待は顧客の期待です。これからは、必要な製品品質をよりすばやく、よりコスト効率良く達成することによって、キャパシティも増え、より多くの仕事を受けられるようになるはずです。 私はこれを自己達成サイクルだと考えます。生産性を上げ、スループットを改善し、製品品質に磨きをかければ市場でより有利な営業上の地位を達成できるでしょう。問題は速度だけではありません。印刷機をフルスピードで運転するのは極めて容易です。不安はジョブの間の処理にあります。なぜなら、前準備が20分から2分になると、人は、18分は顧客が求める感覚的な品質の調整に使えると考えるからです。ΔEや、その他の色基準を枠組みとして利用すると、どの顧客でも同様に均一性を達成できます。顧客によっては少し調整がいるかもしれませんが、クライアントそれぞれの要求に同じスタート地点を設定すれば、より高い生産性を達成するための道をすでに歩み始めているといえるでしょう。 ”スペシャルインタビュー...