今年最初の印刷業界のイベントpage2023が先月開催開催されました。(ハイデルベルグ・ジャパンの過去の出展の様子はこちら) page2023では、ハイデルベルグは、新しいデジタルプラットフォーム「H+」を発表しました。 そこで、イベントの様子を、H+のプロダクトドライバー白木さんに振り返ってもらいました。 J-Connect編集部 3日間のpageを振り返ってみて、いかがでしたか? 白木 コロナの感染状況が心配でしたが、ハイデルベルグ・ジャパンブースにもたくさんのお客様にお立ちよりいただきました。1日15回プレゼンテーションを行っていたので、ハードなスケジュールでしたが、その甲斐あって、多くのお客様にH+をご覧いただけたと思います。 ハイデルベルグブースでは、H+の体験コーナーを設置していましたので、お客様に直接H+を体験いただくことができました。また、3階に出展していた、ホリゾン・ジャパン株式会社様とコラボレーションして、ホリゾン様のブースでプリネクトを実演したりと、盛沢山の3日間でした。 J-Connect編集部 お疲れ様でした。早速ですが、プレゼンテーションで紹介していた「H+」とは、どのようなソリューションなのでしょうか? 白木 ハイデルベルグは、印刷資材や部品等をオンラインで購入いただけるeShopや、資材管理システムのVMI、修理サービスのアプリケーションや、プリネクトを含め、様々なソリューションをすでにご提供していますが、それらのサービスがデジタルプラットフォームに統合されることで、お客様はすべての情報や機能に簡単にアクセスすることができます。 J-Connect編集部 なかなか想像が難しいですが・・・例えばどのようなアプリがあるのでしょうか? 白木 実は昨年のIGAS2022でも、すでに公開したアプリなのですが、「インサイト」という生産分析のアプリがあります。このアプリを使うと、接続している機械のパフォーマンスや、生産上の問題点をリアルタイムで見ることができ、正確かつ迅速に生産状況を分析できます。 J-Connect編集部 正確かつ最新の分析データを把握できることで、生産に関わる重要な決定も迅速にできるメリットがありそうですね。クラウドベースであれば、会社にいなくても、どこからでも見られますか? 白木 はい、H+のアカウントをお持ちのお客様は、いつでもどこからでもアクセスすることができ、リアルタイムに工場全体を把握することができます。H+はパソコンやスマートフォン、タブレットに対応していますので、「会社でしかデータが見られない・・・」ということがありません。効率の良い働き方に貢献します。 J-Connect編集部 他にはどんなアプリがあるのでしょうか? 白木 メンテナンスのやり方を大きく変える「メンテナンスマネージャー」というアプリがあります。機械のメンテンナンスは、日々の生産において機械の突然の故障やそれに伴う突発停止などをなくすためには必要不可欠ですよね。しかし、一言でメンテンナンスといっても、機械のどの部分を、いつ、どのように、どれくらいの時間がかかるのか、考えることが多く、また分厚いマニュアルを確認しながら行う・・なんてこともよくあると思います。 そのような複雑なメンテナンスを簡素化するのが、このアプリです。アプリではAIが最適なタイミングでメンテナンスの対象を示し、デジタル化されたマニュアルも表示してくれます。さらにメンテナンスの記録も残せますし、それを社内で簡単に共有することも可能なのです。 J-Connect編集部 特にコロナ禍で、DXが加速したと感じますが、H+は今後、印刷に関する働き方を変える強力なツールになるということでしょうか?今後の展望を教えてください。 白木 はい、今回ご紹介した2つのアプリも皆様の働き方をガラッと変えていきます。今まで当たり前のように行っていた業務をデジタル化し、それをH+というデジタルプラットフォーム上のアプリが簡潔にしていきます。H+の可能性は無限大です。皆様にお役立ち頂けるアプリをこれからもどんどん開発していきますので、ぜひご期待ください。 J-Connect編集部 ところで、pageでは、「早速使ってみたい!」とお客様から好評をいただいたと聞いています。H+を使うためには、どうすればいいのでしょうか? 白木 最新のバージョンのプリネクトワークフローをお持ちのお客様であれば、H+アカウントを作成いただければ、簡単なステップでH+を始めることができます。お客様の設備の状況によって、H+を開始する為の条件も変わりますので、詳細については、当社の営業担当にお問い合わせいただければと思います。 J-Connect編集部 今後のアプリのローンチが楽しみですね。ありがとうございました!